1924年の共和党大統領候補カルビン・クーリッジ氏は、ウォーレン・ハーディング大統領の急死のあと副大統領から昇格した現職だったが初めての大統領選挙で、汚職スキャンダルに悩まされたハーディング政権を受けての出馬であり、レッセフェール(自由放任主義)の真の支持者でありかつ誠実で正直という、極めて稀な組み合わせの政治家であった。
当時、バロンズはクーリッジ氏の地滑り的勝利を「政治的かつ経済的常識の圧勝」と呼び、ダウ工業株30種平均は賛同し、同大…
WEEKLY 2021年1月17日号
歴代大統領は読者が考える程には経済を左右していない
Presidents Don’t Influence the Economy as Much as You Might Think
政治的な振れにも関わらず、経済は我が道を行く