WEEKLY 2021年5月9日号
4月の雇用統計、刺激策の過剰を示唆?
April’s Weak Jobs Report Says We’re Overstimulated
労働力不足の兆しも
景気回復の推進力が経済を弱体化させかねない
Joe Raedle/Getty Images
米国経済は「コナンドラム(謎)」に直面している。予想を超えるスピードの景気回復を推進してきた景気刺激策そのものが、徐々に米国経済を弱めているようにも見える。これが先週金曜日に発表された4月の雇用統計の一つの読み方だ。非農業部門就業者の増加数は市場予想を大きく下回り、1月以来の低水準だった。エコノミストはこの数字に困惑しており、無視すべきだという声もある。新型コロナウイルスのワクチン接種が加速し経済活動の再開が続く中、労働需要は急拡大して…