先週、株式市場はインフレ懸念に対峙したが、結果は良好なものだった。だが、投資家にとって慢心は禁物だ。

インフレ率の上昇は現在では周知の事実であり、5月の指標で確認する必要はなかった。5月の消費者物価指数（CPI）は前年同月比で5％の上昇となり、市場予想の4.6％を大きく上回った。4月の4.2％に続き2回目の大幅な上昇だったが、市場の反応は全く異なった。

5月12日に4月のCPIが発表された時の市場に対する影響は大きく、ハイテク株の多いナスダック総合指数…