最近の債券利回りは、コンセンサスで上昇が予想されている時に低下しており、投資家の関心を集めている。今年の10年債利回りが、2020年末時点の2倍以上の水準である2%に間違いなく向かうだろうと考えられていたことを思い出してほしい。それは、新型コロナウイルスワクチンの導入によって可能になった経済の継続的再開と、未曽有の規模の金融・財政刺激がもたらした推進効果が理由だ。
しかし、10年債利回りは第1四半期末に1.75%に達した後で反落し、予想におおむね反…
WEEKLY 2021年7月11日号
債券利回り低下、下期の景気軟化の予兆か
Bonds’ Odd Behavior May Presage Weaker Second-Half Economy
市場は先行き織り込む