誰もがインフレを懸念しているが、投資家が本当に懸念すべきなのは債券市場の動向だ。
先週の株式市場の主な下落要因としてインフレが指摘された。少なくとも表面上は妥当な見方だろう。主要株価指数を見ると、ダウ工業株30種平均は0.6%安の3万6100ドル31セントとなり、S&P500指数は0.3%安の4682.85で引けた。ナスダック総合指数は0.7%下落して1万5860.96となり、小型株のラッセル2000指数は1.0%安の2411.78で週末を迎えた。
先週の下落分の多くは、労働省が10月…
WEEKLY 2021年11月14日号
株式市場が最も懸念すべきもの
Here’s What the Market’s Biggest Problem Is
インフレ率そのものよりもインフレ率に対する債券市場の反応が重要