円が急落した。米連邦準備制度理事会(FRB)がかつてないほど積極的な金融引き締めを開始する一方、日銀は10年物国債の利回りを無期限に0.25%以下に抑え込む姿勢を明確にした。
4月、円は対米ドルで6%下落し、20年ぶりに一時1ドル131円台を付けた。米ドル需要は加熱し、ドルは13営業日連続で上昇した。円の購買力の低下も激しい。経済協力開発機構(OECD)によると、円の購買力(対ドル)は過去30年で最も低下している。
今、円は歴史的な過小評価となっているが、…
WEEKLY 2022年5月8日号
歴史的な円安、まだ続く
The Yen Is Historically Undervalued. It’s Likely to Stay That Way.
日米金利差は拡大、円買い介入も困難