牛を手放す農家
Matthew Busch/Bloomberg
金融市場やメディアでは利上げやリセッション(景気後退)入りのタイミングばかりが注目を集めているが、忍び寄る食料危機の可能性を見すごすべきではない。肥料、小麦、その他食料関連品目の主要な輸出国であるウクライナの紛争により、世界的な食料不足の懸念が高まっている。多くのエコノミストやストラテジストは「米国は心配ない」としており、米食品医薬品局(FDA)のデータでも、食料はほぼ自給自足の状態で、米国の全土地面積の約半分が農業用地であることが分かる…