ノースカロライナ州西部のレストランでコックをしているアレクサンダー・アブゲリノス氏(27)は、リセッション(景気後退)に備えている。1カ月ほど前から支出の削減を始め、外食をする代わりに食材を買い、動画配信サービスは一つを除き全て解約し、エアコンを使用するのは夜間に限定している。自身の経済状態に変化はないが、ガソリンスタンドで物価の上昇を実感し、新聞で世界の先行きが不透明であると知り、「守りを固める」時がきたと判断したのだ。
失業率が過去…
WEEKLY 2022年7月31日号
米国人の悲観が景気後退を不可避にする
How Pessimistic Americans Could Worry the Economy Into Recession.
背景に複合的な不安要因
消費者景況感指数は過去最低
Illustration by Barron's Staff; Dreamstime (4)