多くの投資家が、27日に米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長によるハト派的な政策への転換を耳にし、28日には米国経済がリセッション(景気後退)に入った証拠を目にしたようだ。だがいずれの議論も大局を見失っている。
客観的に見れば物価は高止まりしており、それが経済成長を阻害しているように見える。27日と28日の出来事に対する市場の反応を見ると、景気が今後さらに減速して、FRBが12月以降の利上げを中止するのに十分となり、2023年早々には利下げに転…
WEEKLY 2022年7月31日号
FRBのハト派転換に賭けるのは時期尚早かつ自滅的
Bets on a Dovish Fed Pivot Are Premature and Self-Defeating.
「中立金利」発言に浮かれる市場への警告