インフレには粘着性があるが、経済成長も粘り強い。そのため、米連邦準備制度理事会(FRB)は困った状態にある。そして投資家もそうだ。
5日に発表された雇用統計を見れば十分だ。7月の非農業部門就業者数の増加は52万8000人で、予想の25万人の2倍を超え、失業率は3.6%から3.5%に低下した。景気後退を心配しているのなら、ここにその兆候は見られない。
この強い雇用統計を受けて、ほとんどの金融市場は予想通りの反応を示した。米国債の利回りは急上昇し、米ドル…
WEEKLY 2022年8月7日号
強い雇用統計も株式相場は急落せず
July’s Strong Jobs Report Didn’t Crush the Market. What to Look for Next.
金利上昇によるバリュエーション低下と企業業績の綱引き