先週、ウォール街は好材料に恵まれた。しかし、少しばかり先走り過ぎたようだ。
米労働省が10日に発表したデータによると、7月のインフレ率は鈍化した。7月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で8.5%の上昇だったが、エコノミストが予想した8.7%や6月の9.1%の上昇をいずれも下回るものだった。
この発表を受けて10日のS&P500指数は2.1%上昇し、ハイテク株のウエートが高いナスダック総合指数は強気相場入りした。主要株価指数は、S&P500指数が前週末から3.3%高…
WEEKLY 2022年8月14日号
株式市場はインフレがピークを付けたように反応
The Market Is Acting Like Peak Inflation Is Over. Not So Fast.
インフレが早く収まったという前提の投資はリスクが大きい