世界の金融市場、とりわけ債券市場の混乱の中で、米連邦準備制度理事会(FRB)プットの議論が再燃している。深刻な景気後退の際、FRBが投資家を救ってくれるというこの考えは、ストラテジストの多くが指摘するほど廃れてはいないが、その実現の見通しは、これまでの市場混乱時ほど簡単な話ではなさそうだ。
国債が無リスクと考えられている米国をはじめ、世界中の債券市場でボラティリティーが急速に高まり、ストラテジストの警戒感が強まっている。三菱UFJフィナンシャ…
WEEKLY 2022年10月2日号
FRBプットの可能性、消えてはいないが実現は相当先
The Fed Put Isn’t Dead, but It’s Still a Long Way Off.
10年物米国債利回り4.5%超えで発動か