米連邦準備制度理事会(FRB)が12月13、14日の連邦公開市場委員会(FOMC)で金融政策の引き締めペースを緩和する見込みと大きく報じられたことは、FRBによるインフレ抑制と経済のソフトランディングへの誘導が順調に進んでいるとのメッセージを市場に送る危険性をはらんでいる。投資家は慎重に検討すべきだ。
FRBの金融引き締めペースにかかわらず、現在の経済から読み取れるより重要なメッセージは、FRBがインフレ率を目標水準に近づけるためには、市場の予想水準であ…
WEEKLY 2022年12月11日号
金利上昇とハードランディングに備えよ
Get Ready for Higher Peak Interest Rates—and a Harder Landing
賃上げが招く景気後退のリスク