WEEKLY 2022年12月18日号
世界経済の成長が鈍化する中、基金の運用も転機に
Endowment Holdings Face a Shake-Up as Global Growth Slows
小規模財団向けの委託運用を行うリンチ氏に聞く
大学基金にとって金融危機以来最悪の年
Photograph by Greg Stimac
今年は大学基金にとって、金融危機以来最悪の年であり、来年もあまり良い年ではないかもしれない。株式・債券市場の下落に加え、近年増えたプライベートエクイティやベンチャーキャピタルの保有資産に含み損を抱えている基金も多い。オルタナティブ資産の好調なパフォーマンスにより、2021年6月30日に終了した会計年度に、基金は平均30.6%の利益を上げ、2022年度の株式や債券の損失に対する緩衝材となった。ケンブリッジ・アソシエイツによると、直近の年度の基金の損失は…