インカム志向の投資家にとって、現在の状況は素晴らしいとは言えないだろうが、過去10年間の「飢餓(きが)状態」に比べればかなり良い。2022年は幅広い債券と債券関連資産の利回りが2~4%ポイント上昇した。消費者物価指数(CPI)の上昇率が2022年半ばの8%から低下し続けると想定すれば、インフレ調整後のリターンはついにプラスとなるはずだ。
各資産の利回りは、地方債が3~5%、ジャンク債が8~9%、優先証券が6~8%、無リスクの短期米国債が4%である。株式市場…
利回り上昇でインフレ調整後でもリターンはプラスに
Illustration by Tim Boelaars