かつてニクソン政権に助言した経済学者であるピエール・リンフレット氏は、1969年12月に「景気後退(リセッション)は来ない」と断言した。経済予測よりも評判維持に長けたリンフレット氏は、その1969年12月から1970年11月まで続くリセッションが始まった後で自分の誤りを認めた。学者然としてリセッションはないと予測してはいないと文法的には好ましくないとされる二重否定を用いても、この大失態を帳消しにすることはできなかった。
こうした事実を思い返しながらも…
WEEKLY 2023年1月1日号
FRBは強気派が期待する利下げではなく、利上げ継続か
The Bulls’ Worst Recession Fear: There Won’t Be One
景気後退のコンセンサスに逆らう正当な理由