1月18日に発表された米経済指標が意味するところは明らかであると思われた。小売売上高の落ち込みは消費者需要の減少を、卸売物価指数(PPI)の低下はさらなるインフレの緩和が視野に入ったことを示唆した。米連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め策が奏効していることを示すデータと受け止め、株式市場は当初反発した。
しかし、FRB高官は異なったトーンのメッセージを発した。景気減速を示す兆候があふれているにもかかわらず、クリーブランド連銀のメスター総裁は「…
WEEKLY 2023年1月22日号
FRBと市場で賃金とインフレに関する見方が大きく乖離(かいり)
The Fed and the Markets Disagree on Wages and Inflation
見誤ればハードランディング・リスクが高まる