ロシアのプーチン大統領がウクライナに対する全面的な侵攻を命じてから2月24日で1年になる。この極めて残忍な軍事作戦により、恐らく数十万人の死者が発生し、ウクライナのインフラは大半が破壊されたが、戦争終結の兆候はほとんど見られない。領土回復を掲げるロシアの侵略を前にウクライナ人は卓越した抵抗力を示し、欧米諸国は驚異的な団結を示してきたが、金融市場は関心を示さず、中央銀行のインフレ対策に専ら注意を注いできた。
しかし、戦争も2年目に入り、景気…
WEEKLY 2023年2月19日号
ロシアのウクライナ侵攻で傷付いた世界経済の今後
Russia’s War in Ukraine Has Scarred the Global Economy.
織り込まれていないリスクの存在