年明け以降の株式市場の流れを考えると、米連邦準備制度理事会（FRB）に利上げの一時停止の可能性が見られれば、市場は上昇すると思うはずだ。しかし、そうしたことは起きておらず、それには理由がある。

S&P500指数の年初からの上昇率は7.7％だが、これはFRBが利上げを一服させるとの期待を受けたものだ。経済成長は鈍化しており、それに伴ってインフレ率も低下しているため、FRBのパウエル議長がその気であれば、金融引き締めを停止する理由とすることはできたはずだ…