最良の時か、最悪の時か。失業率は記録的な低水準で推移しており、数字だけを見れば最良の時だと思える。しかし、米国の実体経済のセンチメントは明らかに悪化しており、政府にとって厄介なジレンマとなっている。
ウォール街では、「悪い知らせは良い知らせ」が合言葉となっている。なぜなら、悪い出来事が利下げをもたらし、それが資産価格を押し上げることが多いからだ。
しかし、米国民は経済が悪化していると感じているものの、米連邦準備制度理事会(FRB)が金…
WEEKLY 2023年5月14日号
景気は良いのか悪いのか
Wall Street Roots for Bad News. Consumers See Plenty Already.
低い失業率、冷え込む消費者マインド、高止まりするインフレ率