国際エネルギー機関(IEA)の4年前の報告書には、「水素は過去に、出だしに失敗したことがある。今回は違うかもしれない」と書かれていた。
その通りだ、今回は違う。水素に注目が集まった過去のサイクルは、自動車の燃料電池のような消費者向けに重点が置かれていた。しかし、今回は工業的規模で水素を利用して、肥料や鉄鋼をクリーンにすることが目的だ。しかも、その支援はかつてないほど大きい。米国は突然、クリーン水素の製造に1000億ドルの資金を提供すると表明…
WEEKLY 2023年5月21日号
環境に優しいクリーン水素は有望で勢いがあるが、株価はさえない
Green Hydrogen Has Promise and Momentum. The Stocks, Not So Much.
政府補助金とコスト競争力向上に注目