米連邦準備制度理事会(FRB)は、今月に予定されている連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げを見送る意向を示した。皮肉なことだが、この決定は、6月2日に発表された5月の雇用統計などの最新の経済指標などよりはるかに、債務上限合意の金融面の影響を反映していると言えよう。
連邦債務上限問題の行き詰まりの解消は、フェデラルファンド(FF)金利を現在の5.0~5.25%から、さらに0.25%ポイント引き上げることに相当するとの試算もある。それでも、失業率が歴史的な…
WEEKLY 2023年6月4日号
債務上限合意で株式投資家が窮地に立つ可能性
The Debt-Ceiling Deal Could End Up Biting Stock Investors
流動性の動きに連動する株式市場