イールドカーブはリセッション(景気後退)の到来を示しているが、ほとんどの投資家は無関心だ。ここ1年近く、イールドカーブは、右下がりの「逆」イールドカーブとなっている。つまり、長期債の利回りが短期債の利回りよりも低いということだ。時間と共にインフレの可能性や金利の不確実性が上昇するため、通常は長期債の利回りの方が高くなる。つまり債券投資家は、長期債により高い利回りを求めることが多い。
逆イールドカーブは、投資家が目先の金利上昇や経済リス…
WEEKLY 2023年7月2日号
今週の予定
The Inverted Yield Curve Is Suggesting a Recession.
景気後退を示唆する逆イールドカーブ、投資家は気に留めず
ここ70年、米国の景気後退入り前には逆イールドカーブ現象が起きているが
Illustration by Elias Stein