テニスの線審が叫ぶように「アウト」と宣告された経済データでも、後でより深く検討を重ねるとそれほど悪い状況でないことが分かる場合もある。米連邦準備制度理事会(FRB)は7月最終週に開かれる連邦公開市場委員会(FOMC)で、真に重要な決定を迫られている。大半のエコノミストや市場は、6月に据え置いたフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を現在の5~5.25%から0.25%引き上げる可能性が高いという見通しで一致している。
相反する状況を示す各指標の中でもFRBが…
WEEKLY 2023年7月9日号
7月利上げが必須なら打ち止めはいつか
The Fed Is Poised to Raise Rates Again. Is an End in Sight?
雇用統計に続き今週CPIがリリース