米国の景気後退を予測していた人々は、ここ数カ月間は大人しくしている。急激な金利上昇と根強いインフレに直面しつつも、米国経済は相変わらず予想以上に底堅い。上振れサプライズの主役は個人消費だ。
インフレ率が米連邦準備制度理事会(FRB)の目標値の2%を上回り始めた2021年初頭以降、個人消費支出はインフレ調整後で四半期平均1.8%増加している。雇用の力強い伸びと健全な名目賃金の上昇を特徴とする歴史的な労働需給の逼迫(ひっぱく)が個人消費を支える追い…
WEEKLY 2023年7月16日号
論説:米国人は消費を続ける。何があれば止まるのか
Op-Ed: Americans Just Keep Spending. What Will Get Them to Stop.
年明けにかけて浅いリセッションが予想されるが、消費の足踏みは一時的
個人消費が底堅い米国の景気を支えている
Illustration by Lynne Carty/Barron's; Dreamstime (2)