2年以上も物価が上がり続けた後、インフレ率が急速に低下している。6月の消費者物価指数（CPI）は前年同月比で3％の上昇となったが、これは2021年3月以降で最低の上昇率だ。インフレ率は過去12カ月間に6.1％ポイントも低下しており、これはインフレからデフレに転じた2009年以降で最大の低下幅だ。9％を超えるCPIが6.1％ポイント以上低下したのは1952年5月以来で、当時は1.9％まで7.4％ポイント低下した。

これがどれほどの偉業かを考えてみよう。確かに、全体的なイン…