原油価格はここ数カ月上昇しているが、石油関連株が追い付いていない。これは投資家にとってネガティブなサインだ。

一見すると石油株は上昇していて安心できるように思えるが、原油との上昇率の差は株式の勢いが弱まっていることを示しており、買いを入れるには良いタイミングとは言えない。

米国産標準油種WTIは3月中旬の安値から約26％上昇し、1バレル＝83ドル強に達した。上昇の第一の理由は、今春の銀行破綻による経済への打撃に対する懸念が後退したことだ。第…