WEEKLY 2023年9月17日号
FRBの年内利上げは重要ではなく、来年の利下げの可能性こそ重要。その理由とは
Why a Fed Hike This Year Doesn’t Matter. And Why Rate Cuts in 2024 Do.
解き明かすべきは、金利はどこまで上がるかではなく、どれだけその水準が続くか
もっぱらの議論は年内の追加利上げの有無
Kevin Dietsch/Getty Images
今週、たとえ金利変更はなくても重要となる米連邦公開市場委員会(FOMC)がある。フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を過去1年半で5.25%と大幅に引き上げた後、今回のFOMCでは政策金利のレンジが5.25~5.5%に据え置かれることがほぼ確実視されている。大多数のコメンテーターの関心は、FOMC参加者による経済見通し(SEP)が示唆するように、年内にもう一回の0.25%の利上げがあるかという点に集中している。