ちょうど1年前、アメリカの医療保険会社は破滅を迎えるかに見えた。当時民主党の有力大統領候補だったバーニー・サンダース上院議員は、民間保険を政府が支援する大規模な保険に切り替える新たな取り組みを発表し、保険会社の株価は急落した。1年後、サンダース上院議員の大統領選への期待は打ち砕かれ、国民皆保険制度（メディケア・フォー・オール）に対する投資家の懸念は薄れた。しかし、米国を圧倒した新型コロナウイルスの流行は、医療保険業界自体の存在意義を問う…