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WEEKLYマガジン 2023年1月15日号

資金が潤沢な時代は終わったが、まだ投資機会は多い

The Age of Free Money Is Over. But There Are Still Plenty of Opportunities

プロによる2023年市場見通しと推奨銘柄

FRB高官は誰の発言を重視すべきか

The Fed: Whose Words Carry the Most Weight

トップスリーはパウエル議長、ブレイナード副議長、ウィリアムズNY連銀総裁

株式市場にとってインフレ率低下が問題となる理由

Why Falling Inflation Is a Problem for the Stock Market

利益率を圧迫する可能性

公益やエネルギーセクターに注目すべき理由

Why Utilities and Energy Are the Sectors to Play Right Now

困惑する投資環境下での逆張り

物言う投資家によるディズニー批判はどこまで妥当か

For All His Criticisms of Disney, Peltz and Iger Probably Agree: Streaming Has to Be Fixed

ストリーミング事業の立て直しは必要

債務上限問題にどう対応するか

Just When You Were Feeling Grounded, Here Comes the Debt Ceiling.

遠くて近い難題

インフレに対する強気派は楽観的過ぎるかもしれない

Bulls’ View of Inflation May Be Too Sunny

指標を精査し、警戒怠るな

「ディープバリュー」株に回復の兆し

These ‘Deep Value’ Stocks Are Ready to Bounce Back

低調な2022年からの巻き返しなるか

ハイテク業界脅かす規制強化

The Regulatory Threat to Tech Is Growing

通信品位法第230条、独禁法、ギグワーカー保護、ティックトック

今週の予定

Samsung Knocks Longtime Patent Leader IBM Off Its Perch

特許取得件数トップはサムスン、IBMが29年ぶり陥落

読みどころ

2023年1月15日
1番「カバーストーリー」は年初恒例の大型企画「ラウンドテーブル」で、今週から3回連続でお届けする。1月9日に集まった10人の金融・市場エキスパートが金融市場、経済・社会情勢に対する見識に加え、各自の推奨銘柄を持ち寄る。昨年の彼らの推奨銘柄のパフォーマンスがかなり良好だったことも指摘しておく。今週は参加者10人の概観と、そのうち2名が推奨する個別銘柄が紹介されている。

2番「フィーチャー」は米連邦準備制度理事会(FRB)の構成メンバーの紹介や、彼らの発言の解釈方法について詳細に解説している。FRBの公式発表は中央銀行としての考え方を公表するだけではなく、市場の期待を形成し、政策目標達成に向けて経済参加主体の行動を促すという目的もある。「バロンズ・ダイジェスト」ならではの必読記事だ。

3番「米国株式市場」は先週のマーケットの上昇要因を解説。今後、企業の利益率に下方への圧力がかかることを市場は軽視していると警告する。

4番「米国株式市場」では、今後の有望セクターとして公益とエネルギー・セクターを推している。

5番「投資戦略」は、アクティビストのネルソン・ペレル氏が率いるトライアン・パートナーズがディズニーの株式を取得して委任状争奪戦に持ちこもうとしていることに関して。ペレツ氏の論点は明確で、ストリーミング事業の抱える問題は根深い。ペレツ氏側が公表した35枚のスライド資料はネット上で誰でも入手できるもので、説得力がある。

6番「コラム」は債務上限問題に関する警告だ。背景にはねじれ議会がもたらす議会の機能不全がある。2011年8月8日は米国債の格下げを受けてS&P500指数が6.6%も下落した。

7番「経済政策」はインフレへの楽観論をいさめる記事だ。

10番「経済スケジュール」のコラムは特許登録件数に関する記事だ。昨年の新規特許取得件数の1位は韓国のサムスン電子<005930.韓国>で、IBM<IBM>を抜き世界首位になった。トップ6社のうち5社がアジアの電機メーカーで、日本のキヤノン<7751>も上位に名を連ねている。
【編集人】川田 重信
大和證券入社後1986年から米国株式を中心に外国株式の営業活動に従事。ペインウェバー(現UBS)証券を経て2000年にエグゼトラストを設立。神戸大学経営学部卒業 米国ロチェスター大学MBA。

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