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WEEKLYマガジン 2023年2月5日号

コロナ禍の先に進むファイザー

Pfizer Is Moving Beyond Covid. Why Its Stock Is a Buy

投資すべき理由とは

水素に大型投資、リンデは買い

This Industrial-Gas Giant Is Investing Big in Hydrogen. It’s Time to Buy.

水素は見えないが重要なエネルギー源

絶頂期に新聞を買収したヘンリー・フォード氏とイーロン・マスク氏の共通点

Ford Bought a Newspaper at the Height of His Career. A Warning for Musk

100年前の教訓

投資の新たな時代の始まり

For This Macro Strategist, a New Investment Era Is Starting

フィデリティ・インベストメンツのジュリアン・ティマー氏に聞く

パウエル議長が賃金引き下げ誘導を決意

Powell Is Determined to Drive Down Wages. What Else Is at Stake.

物価上昇の抑制に賃金引下げが必要か

理にかなわない株価上昇機運

The Stock Market Is in the Mood to Rally. It Defies Logic.

景気回復と金利低下、両立予想の矛盾

大手ハイテク企業の低調な四半期決算が示唆すること

Tech Stocks Are Soaring Despite Weak Results

市場の関心、金利から業績と経営効率化に

アクティビスト(物言う投資家)の口出しは無用

Companies Don’t Need ‘Help’ From High-Finance Buttinskys

企業立て直しにも投資家にも貢献していない証拠

荒れた相場ではアルファベットなどが堅実

Alphabet and Other Stocks That Are Solid Bets in a Wild Market

3つの基準が有益

今週の予定

BlackRock Tosses a Line to Struggling Silvergate. But the Crisis Isn’t Over

ブラックロックが苦境に立つシルバーゲートを救済も、問題が解決したわけではない

読みどころ

2023年2月5日
1番「カバーストーリー」は製薬会社ファイザー<PFE>だ。同社は、世界が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)から正常な状態に戻ることに最も貢献した企業だ。ただし世間がコロナに関心を失い、株価も低調で、直近の株価44ドルは年初来で15%下落している。S&P500指数構成銘柄の中でパフォーマンスが最も悪い銘柄の一つだが、今こそ同社に投資する好機だと指摘する。

2番「注目銘柄」では百年以上の歴史を持つリンデ<LIN>を取り上げる。同社は世界最大の産業ガスメーカーであり、世界中でガスを生産する寡占企業の一社だ。100年以上の歴史を誇る老舗企業の今後の成長の柱は「水素」だ。

3番「自動車」は、絶頂期に新聞を買収したフォードの創業者のヘンリー・フォードとツイッターを買収したイーロン・マスク氏の共通点を対比して、マスク氏に本業専念を促している。1918年、名声、権力ともに絶頂期にあったヘンリー・フォードは、ミシガン州の地方新聞ディアボーン・インディペンデントを買収した。ただしそれと時を同じくして同社の業績が変調をきたす。当時の自動車業界の様子が興味深く伝えられている。

4番「インタビュー」ではフィデリティ・インベストメンツのグローバル・マクロ担当ディレクターのジュリアン・ティマー氏に聞いている。米国の投資家が経済と企業利益の見通しに対して楽観的過ぎるのではないかと懸念している。また、今年は海外株式がアウトパフォームし、インフレと金利が正常な水準へ戻るにつれて債券が投資家に報いることになると予想する。

6番「米国株式市場」は株式市場には上昇が続く気配があるが、理屈に合わないと指摘している。今の市場は、金融緩和と好調な経済、そして穏やかなインフレだけを織り込んでいる。通常これは同時には起きない。

7番「ハイテク」は、ハイテク株の今年の株価の出足が絶好調で、幅広い銘柄の株価が上昇していることを取り上げている。投資家は、米連邦準備制度理事会(FRB)の積極的な利上げサイクルはほぼ終了し、市場の振り子は恐怖から貪欲に大きく振れたと結論付けているようだ。これは少し気が早いのではないか?

8番「投資戦略」はアクティビストと乗っ取り屋の違いについてだ。両者の違いを多角的に分析している。アクティビストとは、企業経営に関するコミットメントを伴わない企業乗っ取り屋である。ただし、投資家にとっては両方ともあまり大きな価値はもたらさないようだ。
【編集人】川田 重信
大和證券入社後1986年から米国株式を中心に外国株式の営業活動に従事。ペインウェバー(現UBS)証券を経て2000年にエグゼトラストを設立。神戸大学経営学部卒業 米国ロチェスター大学MBA。

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