weekly magazine
WEEKLYマガジン 2023年5月7日号
地方銀行株の購入には丈夫な胃袋が必要
Thinking of Buying Bank Stocks? You’ll Need a Strong Stomach.
銘柄選択には株価と長期のファンダメンタルズ評価が不可欠
利上げ停止が視野に入っているものの株価は反応せず
The Fed Is Set Up for a Pause. Why the Stock Market Is Set for a Fall.
株式市場の下落リスクにある背景
アップル株はプレミアムに値する
Apple Defies the Trend. There’s Still Time to Buy the Stock.
ハイテク製品需要が落ち込む中でiPhone販売台数は増加
読みどころ
「バロンズ・ダイジェスト」読みどころ
2023年5月7日
1番「カバーストーリー」の中心テーマは「ウオーク(Woke)」だ。数年前から使われている用語で「社会正義に目覚めた人、企業」ぐらいだろうか。したがって「ウオーキズム」なら「社会問題に高い意識を持つよう呼び掛ける主張」だろう。その「ウオーク」がESGとも共振して、企業は政治家そして国民との文化戦争に巻き込まれている。日本人には、そこまで狂信的になる理由は分かりづらい。まずはこの記事をじっくり読んで状況を整理してみよう。
2番「フィーチャー」は、大幅下落が先週末にいったんは止まった地銀株への投資機会だ。記事のメッセージは“現時点ではまだ早い”だ。では今後投資機会があるのかないのか?そして、あるならそれはいつ?個人的には日本人投資家はあまり深入りしないほうがいいと思う。
4番「バイオ医薬」は、いま業界で一番注目されている“減量薬”に関するもので、本当に興味深い内容だ。話題の中心はイーライリリー<LLY>の「チルゼパチド(製品名マンジャロ)」と、デンマークの製薬会社ノボ・ノルディスク<NVO>の類似薬「セマグルチド」だ。両社とも株価が大幅に上昇し、時価総額で4000億ドル前後と全大手製薬会社中2位と3位に付けている。これらの減量薬に関する詳細記事だ。自分は減量とは無縁でも投資のことならば話は別だ。では投資するならどっちの銘柄?ただしリスクもよくわきまえて。
6番「経済政策」は今回の雇用統計を受けての金融政策の行方について。地銀の破綻が招いた金融不安がある一方、経済指標からはインフレ圧力の収束を断定するまでには至っていない。米連邦準備制度理事会(FRB)は年内の政策金利の維持を公言しているが、市場はそう見ていない。直近の市場の一番の関心事だ。
7番「コラム」は「メディアへの投資が“わな”である理由」だ。メディア銘柄への投資が報われない理由を延々と語ってくれる。このセクターはコンテンツが身近ならとてもバラ色に見えるが銘柄が多い。ただし時間が経つとその多くは色あせ、株価も同様だ。資産形成の観点からは、このセクターにはあえて距離を置くのも一法かもしれない。
8番「ハイテク」はアップル<AAPL>だ。5月4日に発表した1~3月期決算は予想を上回った。売上高は前年同期比3%減ながら、iPhone(アイフォーン)の販売台数は増加した。この決算を受けて株価は5%高と急騰した。なぜ同社は強いのか?米国株式の投資家なら、多くの場合この銘柄を保有している。ずっと強いままでいて欲しいと思うのは私だけではあるまい。
9番「フィーチャー」は1991年から2011年の長きにわたりカンザスシティ連銀の総裁を務めたトーマス・ホーニッグ氏が、今回のシリコンバレー銀行(SVB)破綻に対する米連邦準備制度理事会(FRB)による検証結果(報告書)を評価している。
10番「経済スケジュール」の前半コラムは生成人工知能(AI)だ。先週、IBM<IBM>のアービンド・クリシュナ最高経営責任者(CEO)は今後5年間、AIによる代替が可能な職種の採用を停止することを発表した。これでなくなるのはどんな職業?
2023年5月7日
1番「カバーストーリー」の中心テーマは「ウオーク(Woke)」だ。数年前から使われている用語で「社会正義に目覚めた人、企業」ぐらいだろうか。したがって「ウオーキズム」なら「社会問題に高い意識を持つよう呼び掛ける主張」だろう。その「ウオーク」がESGとも共振して、企業は政治家そして国民との文化戦争に巻き込まれている。日本人には、そこまで狂信的になる理由は分かりづらい。まずはこの記事をじっくり読んで状況を整理してみよう。
2番「フィーチャー」は、大幅下落が先週末にいったんは止まった地銀株への投資機会だ。記事のメッセージは“現時点ではまだ早い”だ。では今後投資機会があるのかないのか?そして、あるならそれはいつ?個人的には日本人投資家はあまり深入りしないほうがいいと思う。
4番「バイオ医薬」は、いま業界で一番注目されている“減量薬”に関するもので、本当に興味深い内容だ。話題の中心はイーライリリー<LLY>の「チルゼパチド(製品名マンジャロ)」と、デンマークの製薬会社ノボ・ノルディスク<NVO>の類似薬「セマグルチド」だ。両社とも株価が大幅に上昇し、時価総額で4000億ドル前後と全大手製薬会社中2位と3位に付けている。これらの減量薬に関する詳細記事だ。自分は減量とは無縁でも投資のことならば話は別だ。では投資するならどっちの銘柄?ただしリスクもよくわきまえて。
6番「経済政策」は今回の雇用統計を受けての金融政策の行方について。地銀の破綻が招いた金融不安がある一方、経済指標からはインフレ圧力の収束を断定するまでには至っていない。米連邦準備制度理事会(FRB)は年内の政策金利の維持を公言しているが、市場はそう見ていない。直近の市場の一番の関心事だ。
7番「コラム」は「メディアへの投資が“わな”である理由」だ。メディア銘柄への投資が報われない理由を延々と語ってくれる。このセクターはコンテンツが身近ならとてもバラ色に見えるが銘柄が多い。ただし時間が経つとその多くは色あせ、株価も同様だ。資産形成の観点からは、このセクターにはあえて距離を置くのも一法かもしれない。
8番「ハイテク」はアップル<AAPL>だ。5月4日に発表した1~3月期決算は予想を上回った。売上高は前年同期比3%減ながら、iPhone(アイフォーン)の販売台数は増加した。この決算を受けて株価は5%高と急騰した。なぜ同社は強いのか?米国株式の投資家なら、多くの場合この銘柄を保有している。ずっと強いままでいて欲しいと思うのは私だけではあるまい。
9番「フィーチャー」は1991年から2011年の長きにわたりカンザスシティ連銀の総裁を務めたトーマス・ホーニッグ氏が、今回のシリコンバレー銀行(SVB)破綻に対する米連邦準備制度理事会(FRB)による検証結果(報告書)を評価している。
10番「経済スケジュール」の前半コラムは生成人工知能(AI)だ。先週、IBM<IBM>のアービンド・クリシュナ最高経営責任者(CEO)は今後5年間、AIによる代替が可能な職種の採用を停止することを発表した。これでなくなるのはどんな職業?
- 【編集人】川田 重信
- 大和證券入社後1986年から米国株式を中心に外国株式の営業活動に従事。ペインウェバー(現UBS)証券を経て2000年にエグゼトラストを設立。神戸大学経営学部卒業 米国ロチェスター大学MBA。