weekly magazine
WEEKLYマガジン 2020年8月2日号
特別買収目的会社(SPAC)が大人気
SPACs Are the New Hot Thing on Wall Street. What You Need to Know
複雑な仕組みを知るためのガイド
好調な業績発表の中で投資家はあまりにも慎重
Investors Are Too Wary as Earnings Reports Come in Strong
懸念材料は確かにあるものの、ファンダメンタルズの回復状況に注目すべきだ
いま人気のテーマ特化型ETF投資、やけどを負わずにすむ方法
Thematic ETFs Invest In the Hottest Trends. How Not To Get Burned
分散投資か集中投資か
伝統ある60/40戦略に陰りの兆し
It’s Time to Rethink This Tried-and-True Investment Strategy
ゼロ金利環境で株式と債券の負の相関に変化が
読みどころ
マーケット概況
ナスダック総合指数は大手ハイテク企業の好決算を背景に週間で3.7%上昇。S&P500指数は1.7%上昇し、7月22日の高値水準3276.02に5ポイント以内に迫った。一方、ダウ工業株30種平均は値下がりして前週比-0.2%。さえないマクロ経済指標や新型コロナ感染者数の増加を受け、投資家は再び慎重姿勢に転じ、プラットフォーマーやクラウド銘柄を除き上値の重い展開になった。7月の月間では、ナスダックが6.8%、S&P500は5.5%、ダウ平均は2.4%値上がりした。
1番の「カバー・ストーリー」は特別買収目的会社(SPAC)だ。SPACは設立者(スポンサー)が買収資金の調達だけを目的として株式公開する、そのSPACがいま市場で人気だ。電気トラック企業ニコラ<NKLA>、オンラインスポーツ賭博企業ドラフトキングズ<DKNG>は、元々はSPACだった。今年SPACに参入した一番の大物は著名投資家のビル・アックマン氏で、過去最大のSPACであるパージング・スクエア・トンチン・ホールディングス<PSTH.U >のスポンサーだ。SPACの直近の状況を説明している。ただしすべての個人投資家向けの投資対象ではない。
2番「ロボアドバイザー」は、毎年恒例となったロボアドバイザーのランキングで、今回は4回目となる。その運用資産額は2018年末の5580億ドルから2019年末には6310億ドルと着実に増加。昨年までの上昇相場と違って、今回は新型コロナウイルスの影響もあってマーケットは大きく乱高下したがロボアドバイザーはうまく対処できたのだろうか。実際の運用成績はかなり悪いが、パフォーマンスだけがランキングの判定基準ではない。
5番「米国株式市場」では、現在決算発表シーズンのただ中だが、各社の決算内容が弱気の業績予想を大きく上回っているにもかかわらず、投資家の買いにつながっていないことを取り上げている。「相場の上昇を見逃している人たちはコロナウイルスの第2波に目を奪われて、業績予想の修正で何が起こっているのかを見失っている。投資家は過度におびえる必要はなく、希望を持ち続けるべきだ」と強気だ。投資家は何におびえているのか?紙面をご覧いただきたい。
7番の「ファンド」はテーマ特化型ETFだ。第2四半期に急ピッチで残高が増大した。クラウド、電気自動車、電子商取引といったホットな話題をテーマにしたETFが新たに参入している。テーマ特化型129本のうち89本が年初来でS&P500指数を大きくアウトパフォームし、さらにそのうちの47本はテクノロジー・セクターのリターンをも上回っている。
9番「コラム」では、これまで有効であるとされた伝統的アセットアロケーションの比率(株式60%、債券40%)が、今後有効ではなくなる可能性について指摘している。背景には、金利がこれまでに経験したことのないゼロ近辺に近づきつつあることと、金利が上昇する局面では債券が株式と負の相関ではなく正の相関を示し、リスク低減の役割を果たさないことがある。ただし、記事に提示される銘柄やセクターには違和感を覚える。
ナスダック総合指数は大手ハイテク企業の好決算を背景に週間で3.7%上昇。S&P500指数は1.7%上昇し、7月22日の高値水準3276.02に5ポイント以内に迫った。一方、ダウ工業株30種平均は値下がりして前週比-0.2%。さえないマクロ経済指標や新型コロナ感染者数の増加を受け、投資家は再び慎重姿勢に転じ、プラットフォーマーやクラウド銘柄を除き上値の重い展開になった。7月の月間では、ナスダックが6.8%、S&P500は5.5%、ダウ平均は2.4%値上がりした。
1番の「カバー・ストーリー」は特別買収目的会社(SPAC)だ。SPACは設立者(スポンサー)が買収資金の調達だけを目的として株式公開する、そのSPACがいま市場で人気だ。電気トラック企業ニコラ<NKLA>、オンラインスポーツ賭博企業ドラフトキングズ<DKNG>は、元々はSPACだった。今年SPACに参入した一番の大物は著名投資家のビル・アックマン氏で、過去最大のSPACであるパージング・スクエア・トンチン・ホールディングス<PSTH.U >のスポンサーだ。SPACの直近の状況を説明している。ただしすべての個人投資家向けの投資対象ではない。
2番「ロボアドバイザー」は、毎年恒例となったロボアドバイザーのランキングで、今回は4回目となる。その運用資産額は2018年末の5580億ドルから2019年末には6310億ドルと着実に増加。昨年までの上昇相場と違って、今回は新型コロナウイルスの影響もあってマーケットは大きく乱高下したがロボアドバイザーはうまく対処できたのだろうか。実際の運用成績はかなり悪いが、パフォーマンスだけがランキングの判定基準ではない。
5番「米国株式市場」では、現在決算発表シーズンのただ中だが、各社の決算内容が弱気の業績予想を大きく上回っているにもかかわらず、投資家の買いにつながっていないことを取り上げている。「相場の上昇を見逃している人たちはコロナウイルスの第2波に目を奪われて、業績予想の修正で何が起こっているのかを見失っている。投資家は過度におびえる必要はなく、希望を持ち続けるべきだ」と強気だ。投資家は何におびえているのか?紙面をご覧いただきたい。
7番の「ファンド」はテーマ特化型ETFだ。第2四半期に急ピッチで残高が増大した。クラウド、電気自動車、電子商取引といったホットな話題をテーマにしたETFが新たに参入している。テーマ特化型129本のうち89本が年初来でS&P500指数を大きくアウトパフォームし、さらにそのうちの47本はテクノロジー・セクターのリターンをも上回っている。
9番「コラム」では、これまで有効であるとされた伝統的アセットアロケーションの比率(株式60%、債券40%)が、今後有効ではなくなる可能性について指摘している。背景には、金利がこれまでに経験したことのないゼロ近辺に近づきつつあることと、金利が上昇する局面では債券が株式と負の相関ではなく正の相関を示し、リスク低減の役割を果たさないことがある。ただし、記事に提示される銘柄やセクターには違和感を覚える。
- 【編集人】川田 重信
- 大和證券入社後1986年から米国株式を中心に外国株式の営業活動に従事。ペインウェバー(現UBS)証券を経て2000年にエグゼトラストを設立。神戸大学経営学部卒業 米国ロチェスター大学MBA。