weekly magazine

WEEKLYマガジン 2020年8月23日号

米国経済の次なる試練:新学期シーズン

The Next Big Test for the Economy: Getting America Back to School

学校は経済の重要な歯車

いつもと違う新学期商戦、変化の波に乗っていける4銘柄

‘Back to School’ Is Not the Same. 4 Stock Picks to Play the Changes

パンデミック下の小売業界、投資家にとっての問題は

大学の学費暴落の時

Time for a Crash in College Tuition

大学の学費は高過ぎてもはや割に合わない

ソフトバンクグループ:リスクを上回るリターンあり

SoftBank: A Risky Bet That Still Pays

投資スタイルに疑問は残るが上値余地は大きい

「スペシャル・シチュエーション」を狙え

These Stocks Are ‘Special.’ Here’s Why.

特異な要素に目を向けると、新たな投資機会が見えてくる

一銘柄だけが支える史上最高値更新の意味

One Stock Deserves Credit for the Market’s All-Time High

アップル頼みの株式市場は脆弱なのか、まだ上値があるのか

EV銘柄としてのGMは思ったより悪くない

GM Is a Better Play on EV Than You Might Think

テスラと同基準で見ればGMは過小評価

オラクルがTikTok米国事業を買収する可能性

Oracle and TikTok? Larry Ellison Should Just Say No.

300億ドルを超える買収費用に見合う相乗効果は見込めず

相場上昇で輝く銘柄

Tech, Tesla, and Apple Star as Stocks Keep Rising

相場のけん引役、配当利回り、バフェット氏、アックマン氏

今週の予定

A New CEO and a New Strategy, and Overstock Is Up 1,600% and Counting

新CEOと新戦略で、オーバーストック・ドット・コムが驚異的な上昇

読みどころ

マーケット概況
週間でS&P500指数が0.7.%、ナスダック総合指数は2.7%上昇し、ダウ工業株30種平均はほぼ横ばいとなった。ダウ以外は4週連続の上昇となり、S&P、ナスダックは共に最高値を更新した。S&Pは、火曜日に3月23日の安値から史上最短の103日間で最高値を更新していたが、続伸となった。新規失業保険申請件数が増加するなど経済指標はさえなかったものの、時価総額が米企業初の2兆ドル超えをしたアップルなど、主力ハイテク株が相場を押し上げた格好だ。

1番の「カバーストーリー」は、コロナ感染症による学校閉鎖が米国経済に与える影響だ。幼稚園児から高校生まで約5600万人の子どもが過去に例のない新学期を迎えようとしている。学校閉鎖は、新学期スタートに伴う小売り消費を落ち込ませるほか、学校給食業者などの事業に大きな影響がある。これらの直接的な損失以上に、最も大きな問題として、筆者は親が仕事と育児のやりくりをすることができなくなる生産性の低下を指摘している。

2番「小売り」は1番のカバーストーリーに続いて新学期商戦がテーマだ。新学期の販売商戦は、年末のホリデー商戦に次いで、小売カレンダーの中では2番目に重要なものであり、今年の売上高の見込みは、昨年とほぼ同じ281億ドル、1人当たり529ドルになると予想されている。注目銘柄はウォルマート<WMT>、ターゲット<TGT>、ナイキ<NKE>、TJX<TJX>の4銘柄。

3番「フィーチャー」では、高過ぎる大学の学費について取り上げている。例えば、ハーバード大学では年間5万ドル弱の学費にその他生活費を加えると7万2400ドルかかるが、授業料の値引きはないとのこと。授業料の金額だけ聞くと日本人はビックリするだろう。ただし大半の学生は何らかのサポートを受けているが、日本人留学生が米国人と同じサポート受けられることは無いと思った方がいい。

4番「注目銘柄」はソフトバンクグループ<9984>だ。同社は事業会社というよりは資産の売買を目的とした投資会社と言えるが、最高経営責任者(CEO)である孫氏の独特のアプローチもあり、これまで投資家はあまり高く評価してこなかった。「バロンズ・ダイジェスト」が取り上げる日本企業はソニーやソフトバンク、そして以前は日本電産もあったが時々だ。その中でもソフトバンクへの扱いは比較的好意的で今回もその姿勢が貫かれている。

7番「自動車」は、ゼネラル・モーターズ<GM>をテスラ<TSLA>との比較で分析している。テスラ株は年初来上昇を続ける一方GM株は下落しており、対照的な両社だが、結論としては割安感のあるGMの方が「買い」だという。ただし私はそうは思ない。

8番「ハイテク」は、動画投稿サイトTikTokの買収にオラクルが密かに乗り出そうとしているという記事だ。オラクル会長のエリソン氏とCEOのサフラ・キャッツ氏はトランプ大統領への支持を明言しており、TikTokに関しては大統領側が恩返しをしようとしているように見える。トランプ氏は先週、「オラクルは素晴らしい会社であり、その所有者は傑出した人物だ。オラクルが今回の取引に対処できるのは確かだ」と述べたが、買収が成功してもオラクルにとっては最善ではないだろう。
【編集人】川田 重信
大和證券入社後1986年から米国株式を中心に外国株式の営業活動に従事。ペインウェバー(現UBS)証券を経て2000年にエグゼトラストを設立。神戸大学経営学部卒業 米国ロチェスター大学MBA。

2021年1月17日号の読みどころ

2021年1月10日号の読みどころ

ランキング

ranking
  1. Welcome to the Roaring ’20s, but Maybe Not for Stocks, Our Experts Say
  2. With Rare Speed, Gene Editing Emerges as Biotech’s New Cutting Edge
  3. Fear Comes to the Stock Market. What Comes Next.
  4. Buy Zoom Video Stock, Analyst Says. It’s Just Too Cheap Right Now.
  5. As U.S. Fights Today’s Problems, Tomorrow’s Inflation Starts to Stir
  6. Jeremy Grantham’s Bubble Forecast Is an Outlier. Is He Right?
  7. Presidents Don’t Influence the Economy as Much as You Might Think
  8. The Stock Market Can’t Get Much Better From Here. Why a Correction Could Be Coming.
  9. Tesla Delivers First Chinese Built Model Ys. Here’s What That Means.
  10. Want to Use ETFs to Play Biotech? Choose Wisely.