weekly magazine
WEEKLYマガジン 2020年10月4日号
トランプ氏陽性で苦戦業界の行方さらに不透明に
Trump’s Virus Diagnosis Clouds the Outlook for Already-Battered Industries
追加経済対策合意の可能性も
物言う株主、インベスコとジャナスの合併望む
Trian’s Nelson Peltz Wants Invesco And Janus Henderson To Merge
圧力下の業界再編、勝者生まれるか?
コントラ・ファンドのダノフ氏、30年を振り返る
Fidelity’s Will Danoff Looks Back on 30 Years at Contrafund
フィデリティ巨大ファンドの投資の秘訣
選挙テクノロジー市場は機能不全
The Marketplace for Election Technology Is Broken. Democracy Is at Stake.
2社が8割独占、政府主導の技術革新必要
大統領感染、経済対策法の可能性高まる
President Trump’s Covid Diagnosis Lifts the Odds of a Stimulus Bill
「経済こそが重要なのだ、愚か者」
見直し迫られる株60債券40戦略
A 60/40 Stocks/Bond Strategy No Longer Works. Here’s What to Do Instead.
ゼロ金利下ではハイブリッド型ポートフォリオ
読みどころ
2020年10月4日
マーケット概況
先週の主要株価3指数は揃って上昇した。トランプ大統領が新型コロナウイルス感染とのニュースで金曜にナスダックは急落したが、追加経済対策への期待が相場を下支えした。この先、大統領の病状次第では市場の混乱が深まる可能性がある。今週も気が休まらない相場になりそうだ。
1番「カバーストーリー」は、トランプ大統領感染のニュースを受けて、改めて景気や業界の今後の見通しが不透明となったことについて語っている。
2番「一般消費財」は、活況を呈しているビデオゲーム業界の話題だ。11月には一大イベントとなるマイクロソフト<MSFT>とソニー<6758>による次世代ゲーム機の発売が予定されている。この記事では他にビデオゲームのパブリッシャー(企画・販売会社)のアクティビジョン・ブリザード<ATVI>、エレクトロニック・アーツ(EA)<EA>、テイクツー・インタラクティブ・ソフトウエア<TTWO>に言及している。
3番「ファンド業界」は、資産運用・ファンド業界の再編観測だ。アクティビスト(物言う株主)で有名なトライアン・ファンド・マネジメントが、インベスコ<IVZ>とジャナス・ヘンダーソン<JHG>のそれぞれ9.9%の株式の大量保有を報告した。トライアンのペルツCEOがにわかに両運用会社の合併を促しているとの記事だ。この2社は日本にも拠点がある。関係者は気が気でない?
4番「インタビュー」ではフィデリティで巨額の資産規模の米国株を運用するウィル・ダノフ氏にインタビューし、彼の運用歴について振り返っている。今週で一押しの記事だ。ダノフ氏は運用資産が約13兆円で、1人のファンドマネジャーが運用する米国のミューチャルファンドとしては最大のフィデリティ・コントラ・ファンドを運用している。投資にかかわるわれわれ全てに極めて有益なアドバイスを示していると思う。ちなみに彼のファンドは日本でも購入できるが、残高はそれほどでもない。なにが原因なのか?
8番「ハイテク」は、IPOに代わる株式公開手段として注目されるダイレクトリスティング(直接上場)とSPAC(特別買収目的会社)を取り上げている。ちなみに先週「バロンズ・ダイジェスト」でも取り上げたニコラはSPACを通じた上場で、同社の株価は高値を付けた後に大きく値下がりしている。
10番「経済関連スケジュール」は、小売業の年末商戦を取り上げている。今年は、ハロウィンの前に年末商戦が始まるもようで、アマゾン<AMZN>とターゲット<TGT>は、10月13日、14日にセールを開催すると発表した。近年、小売業は年末商戦を感謝祭の前まで前倒して期間を拡大し、売り上げの拡大を狙っている。不況で財布の紐が締まりがちなご時勢には、必須の戦略であろう。
マーケット概況
先週の主要株価3指数は揃って上昇した。トランプ大統領が新型コロナウイルス感染とのニュースで金曜にナスダックは急落したが、追加経済対策への期待が相場を下支えした。この先、大統領の病状次第では市場の混乱が深まる可能性がある。今週も気が休まらない相場になりそうだ。
1番「カバーストーリー」は、トランプ大統領感染のニュースを受けて、改めて景気や業界の今後の見通しが不透明となったことについて語っている。
2番「一般消費財」は、活況を呈しているビデオゲーム業界の話題だ。11月には一大イベントとなるマイクロソフト<MSFT>とソニー<6758>による次世代ゲーム機の発売が予定されている。この記事では他にビデオゲームのパブリッシャー(企画・販売会社)のアクティビジョン・ブリザード<ATVI>、エレクトロニック・アーツ(EA)<EA>、テイクツー・インタラクティブ・ソフトウエア<TTWO>に言及している。
3番「ファンド業界」は、資産運用・ファンド業界の再編観測だ。アクティビスト(物言う株主)で有名なトライアン・ファンド・マネジメントが、インベスコ<IVZ>とジャナス・ヘンダーソン<JHG>のそれぞれ9.9%の株式の大量保有を報告した。トライアンのペルツCEOがにわかに両運用会社の合併を促しているとの記事だ。この2社は日本にも拠点がある。関係者は気が気でない?
4番「インタビュー」ではフィデリティで巨額の資産規模の米国株を運用するウィル・ダノフ氏にインタビューし、彼の運用歴について振り返っている。今週で一押しの記事だ。ダノフ氏は運用資産が約13兆円で、1人のファンドマネジャーが運用する米国のミューチャルファンドとしては最大のフィデリティ・コントラ・ファンドを運用している。投資にかかわるわれわれ全てに極めて有益なアドバイスを示していると思う。ちなみに彼のファンドは日本でも購入できるが、残高はそれほどでもない。なにが原因なのか?
8番「ハイテク」は、IPOに代わる株式公開手段として注目されるダイレクトリスティング(直接上場)とSPAC(特別買収目的会社)を取り上げている。ちなみに先週「バロンズ・ダイジェスト」でも取り上げたニコラはSPACを通じた上場で、同社の株価は高値を付けた後に大きく値下がりしている。
10番「経済関連スケジュール」は、小売業の年末商戦を取り上げている。今年は、ハロウィンの前に年末商戦が始まるもようで、アマゾン<AMZN>とターゲット<TGT>は、10月13日、14日にセールを開催すると発表した。近年、小売業は年末商戦を感謝祭の前まで前倒して期間を拡大し、売り上げの拡大を狙っている。不況で財布の紐が締まりがちなご時勢には、必須の戦略であろう。
- 【編集人】川田 重信
- 大和證券入社後1986年から米国株式を中心に外国株式の営業活動に従事。ペインウェバー(現UBS)証券を経て2000年にエグゼトラストを設立。神戸大学経営学部卒業 米国ロチェスター大学MBA。