weekly magazine
WEEKLYマガジン 2021年1月3日号
2021年の個人投資家のポートフォリオの組み方
Schwab’s Liz Ann Sonders on How to Prepare Your Portfolio for 2021
チャールズ・シュワブのリズ・アン・ソンダース最高投資ストラテジストに聞く
2020年の相場大幅上昇の後にインフレリスク
After Their Epic Rally This Past Year, Stocks Face Inflation Risks in 2021
織り込まれていない高インフレが起きれば株式市場に大きく影響
直接上場が資金調達の新たな選択肢に
This New Way of Taking a Company Public Has Little Pop
不適正な公開価格設定や投資家間の不平等解消に期待高まる
消費回復を見越した投資は小さく始めてみよう
It’s Best To Think Small When Playing a Rebound in Consumer Spending
一般消費財セクターの小型株を推奨
変革を迫られるインテルに2021年は希望
An Activist Scolds Intel, Giving Its Investors Hope for 2021
サード・ポイントのローブ氏が問題点を鋭く指摘
アクティブ運用、ESG、テーマ型ETFが2020年の勝ち組
Active, ESG, and Thematic ETFs Were 2020’s Big Winners. Expect More
2021年の見通しは?
読みどころ
2021年1月3日
先週の主要株価3指数は、ナスダック総合指数は月曜日に最高値を更新、ダウ工業株30種平均(NYダウ)が木曜日まで2日連続で最高値を更新し、S&P500指数も木曜日に最高値を更新して年を終えた。週間では、ダウとS&Pがそれぞれ1.4%上昇、ナスダックは0.7%上昇し、ダウとナスダックは3週連続の上昇となった。
1番「カバーストーリー」は2021年のインカム投資対象ランキングだ。12のセクターや資産クラスを調査して選好順位を公表している。例えばエネルギーパイプラインの運営会社の利回りは8%以上、通信が4~7%、不動産投資信託(REIT)が3~6%、公益事業が3~4%ある。これらの利回りも資産価格が下落すればその目的は達成できない。現状インカムで安定収益を確保するのは結構難しい。
2番「インタビュー」は、チャールズ・シュワブのリズ・アン・ソンダース最高投資ストラテジストだ。彼女は20年間にわたり個人投資家に情報を発信してきた。その彼女は、今年は海外株式に妙味があるという。
4番「IPO」は、米証券取引委員会(SEC)が、直接上場(ダイレクトリスティング)を承認したという記事だ。12月22日にSECは直接上場による資金調達を承認した。今回のルール変更で上場予定企業とその既存株主および社員は引受証券会社を介さずに株式を一般投資家に売却することが可能になる。
5番「コラム」は、2020年の株価上昇がバブルかどうかを検証している。その兆候として①IPOの多さ
②証拠金債務(投資家が株式の売買のために借り入れている額)の急増③200日移動平均からの乖離などを挙げて理由としている。
6番「一般消費財」は、パンデミック後の消費回復の恩恵を受けると考えられる一般消費財銘柄についてだ。銘柄はクーラーボックスなど高級アウトドア用品のメーカーのイエティ・ホールディングス<YETI>やさまざまな小物を売る急成長中の小売業者ファイブ・ビロー<FIVE>などだ。
7番「フィーチャー」は、半導体大手インテル<INTC>に対してアクティビスト(物言う株主)が書簡を送ったという話題だ。サード・ポイントによる10億ドル相当のインテル株保有が報じられたことで、インテルの株価は先日5%上昇した。それでも2020年は同社の株価は17%下落。一方でフィラデルフィア半導体株指数は51%上昇した。
8番「ファンド」は、2020年の勝ち組になったアクティブ運用、ESG、およびテーマ別ETFを総括し、2021年の見通しを述べている。今年は、パッシブ運用が主流のETF業界にアクティブ運用が浸透しつつあり、アクティブETFが資産運用業界の次の成長フロンティアになる可能性が高いとみられる。
9番「バリュー投資」では、リサーチ・ブティックのボイヤー・グループが「忘れられた40銘柄」として毎年公表している銘柄の中から、コカ・コーラ<KO>やウォルト・ディズニー<DIS>などのバリュー株7銘柄を採り上げて紹介している。
先週の主要株価3指数は、ナスダック総合指数は月曜日に最高値を更新、ダウ工業株30種平均(NYダウ)が木曜日まで2日連続で最高値を更新し、S&P500指数も木曜日に最高値を更新して年を終えた。週間では、ダウとS&Pがそれぞれ1.4%上昇、ナスダックは0.7%上昇し、ダウとナスダックは3週連続の上昇となった。
1番「カバーストーリー」は2021年のインカム投資対象ランキングだ。12のセクターや資産クラスを調査して選好順位を公表している。例えばエネルギーパイプラインの運営会社の利回りは8%以上、通信が4~7%、不動産投資信託(REIT)が3~6%、公益事業が3~4%ある。これらの利回りも資産価格が下落すればその目的は達成できない。現状インカムで安定収益を確保するのは結構難しい。
2番「インタビュー」は、チャールズ・シュワブのリズ・アン・ソンダース最高投資ストラテジストだ。彼女は20年間にわたり個人投資家に情報を発信してきた。その彼女は、今年は海外株式に妙味があるという。
4番「IPO」は、米証券取引委員会(SEC)が、直接上場(ダイレクトリスティング)を承認したという記事だ。12月22日にSECは直接上場による資金調達を承認した。今回のルール変更で上場予定企業とその既存株主および社員は引受証券会社を介さずに株式を一般投資家に売却することが可能になる。
5番「コラム」は、2020年の株価上昇がバブルかどうかを検証している。その兆候として①IPOの多さ
②証拠金債務(投資家が株式の売買のために借り入れている額)の急増③200日移動平均からの乖離などを挙げて理由としている。
6番「一般消費財」は、パンデミック後の消費回復の恩恵を受けると考えられる一般消費財銘柄についてだ。銘柄はクーラーボックスなど高級アウトドア用品のメーカーのイエティ・ホールディングス<YETI>やさまざまな小物を売る急成長中の小売業者ファイブ・ビロー<FIVE>などだ。
7番「フィーチャー」は、半導体大手インテル<INTC>に対してアクティビスト(物言う株主)が書簡を送ったという話題だ。サード・ポイントによる10億ドル相当のインテル株保有が報じられたことで、インテルの株価は先日5%上昇した。それでも2020年は同社の株価は17%下落。一方でフィラデルフィア半導体株指数は51%上昇した。
8番「ファンド」は、2020年の勝ち組になったアクティブ運用、ESG、およびテーマ別ETFを総括し、2021年の見通しを述べている。今年は、パッシブ運用が主流のETF業界にアクティブ運用が浸透しつつあり、アクティブETFが資産運用業界の次の成長フロンティアになる可能性が高いとみられる。
9番「バリュー投資」では、リサーチ・ブティックのボイヤー・グループが「忘れられた40銘柄」として毎年公表している銘柄の中から、コカ・コーラ<KO>やウォルト・ディズニー<DIS>などのバリュー株7銘柄を採り上げて紹介している。
- 【編集人】川田 重信
- 大和證券入社後1986年から米国株式を中心に外国株式の営業活動に従事。ペインウェバー(現UBS)証券を経て2000年にエグゼトラストを設立。神戸大学経営学部卒業 米国ロチェスター大学MBA。