weekly magazine
WEEKLYマガジン 2021年2月7日号
読みどころ
2021年2月7日
先週、ダウ工業株30種平均は3.9%高の3万1148ドル24セントとなり、S&P500指数は4.6%高の3886.83。ナスダック総合指数は6.0%の上昇で1万3856.30を付けたが、小型株のラッセル2000指数はこれらを上回る7.7%高となり2233.33で週末を迎えた。
今週はアルツハイマー病とその治療薬を扱った大型記事が2本あるが、これは投資家なら必読だろう。また、超好成績のファンドのパフォーマンスに対する指摘も投資家は素直に傾聴すべきだ。加えてゲームストップ<GME>の乱高下に似た100年ほど前の“事件”も面白かった。
1番「カバーストーリー」は「アルツハイマー危機の到来」という大型記事だ。この病気の患者数と致死率は新型コロナウイルスを上回る。苦しむのは本人のみならず介護者そして経済的なダメージは社会全体に広がる。この病気が社会にもたらす影響を多角的に捉え、その対応策を提言する。
2番「フィーチャー」は渦中の証券会社、ロビンフッドだ。口座開設数では最大手のチャールズ・シュワブ<SCHW>を猛追しているが、口座当たりの預かり資産額でははるかに及ばない。近々IPOが想定されている同社のリスクや脆弱性にハイライト。
3番「ファンド」では好成績のファンドの話題だ。アクティブ運用ファンドでそのパフォーマンスが昨年1年で100%を超えたのは20本あった。これは極めて珍しく、過去10年で暦年では皆無だった。ただし、パフォーマンスだけではファンドの優劣を論じることは出来ないことに投資家は気づくべきだ。
4 番「インタビュー」はバイデン政権下の株式市場を占う記事だ。「今やシクリカル銘柄や小型株を買う時だ」とアドバイスするのはバンクオブアメリカ・セキュリティーズのストラテジストであるサビタ・スブラマニアン氏だ。ここ数年の彼女は成長株の割高を指摘し続けウォール街の中では弱気派だ。
5番「フィーチャー」はバイオジェン<BIIB>のアルツハイマー薬が直面する大きな試練に関してだ。同社のアルツハイマー治療薬アデュカヌマブにまつわる一連の経緯と、同薬に期待する同社と投資家の状況をまとめている。
6番「フィーチャー」はゲームソフト小売り大手のゲームストップ<GME>の踏み上げ(ショートスクイーズ)に似た事例が約100年前にもあったという記事。全米で初めてセルフサービスを導入したスーパー、ピグリーウィグリーの増資、空売り、そしてオーナーの買い向かいに絡む顛末だ。
7番「コラム」はゲームストップ同様にロビンフッターの標的になった、AV製品メーカーのコス<KOSS>の株価急騰によって利した内部関係者の顛末。記事後半は直近の長期金利上昇でイールドカーブがここ数年で最もスティープになっている点を指摘。まだインフレの織り込みや株価のバリュエーションに影響する水準ではないと思うが、警戒指標の一つだろう。
9番「ハイテク」は今回CEOの交代が発表されたアマゾン<AMZN>だ。稼ぎ頭はアマゾン・ウェブ・サービスで他のソフトウエア企業同様の株価売上高倍率20倍を当てはめると、この部門だけで時価総額は1兆ドルを超えるという。これだけの巨大企業の創業者トップが交代するなら不確実性の高まりは避けられないはずだが、杞憂に終わるかもしれない。
先週、ダウ工業株30種平均は3.9%高の3万1148ドル24セントとなり、S&P500指数は4.6%高の3886.83。ナスダック総合指数は6.0%の上昇で1万3856.30を付けたが、小型株のラッセル2000指数はこれらを上回る7.7%高となり2233.33で週末を迎えた。
今週はアルツハイマー病とその治療薬を扱った大型記事が2本あるが、これは投資家なら必読だろう。また、超好成績のファンドのパフォーマンスに対する指摘も投資家は素直に傾聴すべきだ。加えてゲームストップ<GME>の乱高下に似た100年ほど前の“事件”も面白かった。
1番「カバーストーリー」は「アルツハイマー危機の到来」という大型記事だ。この病気の患者数と致死率は新型コロナウイルスを上回る。苦しむのは本人のみならず介護者そして経済的なダメージは社会全体に広がる。この病気が社会にもたらす影響を多角的に捉え、その対応策を提言する。
2番「フィーチャー」は渦中の証券会社、ロビンフッドだ。口座開設数では最大手のチャールズ・シュワブ<SCHW>を猛追しているが、口座当たりの預かり資産額でははるかに及ばない。近々IPOが想定されている同社のリスクや脆弱性にハイライト。
3番「ファンド」では好成績のファンドの話題だ。アクティブ運用ファンドでそのパフォーマンスが昨年1年で100%を超えたのは20本あった。これは極めて珍しく、過去10年で暦年では皆無だった。ただし、パフォーマンスだけではファンドの優劣を論じることは出来ないことに投資家は気づくべきだ。
4 番「インタビュー」はバイデン政権下の株式市場を占う記事だ。「今やシクリカル銘柄や小型株を買う時だ」とアドバイスするのはバンクオブアメリカ・セキュリティーズのストラテジストであるサビタ・スブラマニアン氏だ。ここ数年の彼女は成長株の割高を指摘し続けウォール街の中では弱気派だ。
5番「フィーチャー」はバイオジェン<BIIB>のアルツハイマー薬が直面する大きな試練に関してだ。同社のアルツハイマー治療薬アデュカヌマブにまつわる一連の経緯と、同薬に期待する同社と投資家の状況をまとめている。
6番「フィーチャー」はゲームソフト小売り大手のゲームストップ<GME>の踏み上げ(ショートスクイーズ)に似た事例が約100年前にもあったという記事。全米で初めてセルフサービスを導入したスーパー、ピグリーウィグリーの増資、空売り、そしてオーナーの買い向かいに絡む顛末だ。
7番「コラム」はゲームストップ同様にロビンフッターの標的になった、AV製品メーカーのコス<KOSS>の株価急騰によって利した内部関係者の顛末。記事後半は直近の長期金利上昇でイールドカーブがここ数年で最もスティープになっている点を指摘。まだインフレの織り込みや株価のバリュエーションに影響する水準ではないと思うが、警戒指標の一つだろう。
9番「ハイテク」は今回CEOの交代が発表されたアマゾン<AMZN>だ。稼ぎ頭はアマゾン・ウェブ・サービスで他のソフトウエア企業同様の株価売上高倍率20倍を当てはめると、この部門だけで時価総額は1兆ドルを超えるという。これだけの巨大企業の創業者トップが交代するなら不確実性の高まりは避けられないはずだが、杞憂に終わるかもしれない。
- 【編集人】川田 重信
- 大和證券入社後1986年から米国株式を中心に外国株式の営業活動に従事。ペインウェバー(現UBS)証券を経て2000年にエグゼトラストを設立。神戸大学経営学部卒業 米国ロチェスター大学MBA。