weekly magazine
WEEKLYマガジン 2021年3月28日号
増税も財政赤字もどこ吹く風-米株式市場
Higher Taxes? Deficit Spending? Why the Stock Market Isn’t Worried.
バフェット氏のバークシャー、多様性にも環境対応にも反応薄
ARKイノベーションETF、1年で保有銘柄に変化
Why ARK Innovation Is a Different Fund Today Than It was a Year Ago.
大型株、ハイテク株へシフト
FRBと袂を分かちインフレリスクに備えよ
Go On, Fight the Fed: Why and How Investors Should Gird for Inflation Risk.
その理由と投資戦略
今週の予定
Intel Presents a $20 Billion Bill for a Turnaround. Investors Don’t Like It.
インテルの200億ドル投資計画、投資家は懐疑的
読みどころ
2021年3月28日
主要指数は週の前半は乱高下したが後半は堅調だった。金曜午後に各指数大きく買い上げられたのが目立った。週間でダウ工業株30種平均は1.4%、S&P500指数も1.6%の上昇となり両指数は史上最高値で引けた。一方、ナスダック総合指数は0.6%安、小型株のラッセル2000指数も2.9%下落した。
1番「カバーストーリー」は退職後のインカム収入を支える10銘柄だ。株式配当からインカム収入を得る戦略はあらゆる世代の投資家を巻き込み、一種のうねりとなっている。紹介している銘柄はAT&T<T>、コカ・コーラ<KO>などだ。ただし、この低金利と長寿社会を考慮すると、過度に利回りにこだわらず、増配と同時に株価成長も望める銘柄を取り入れる積極性がより目的にかなうと思っている。
2番「フィーチャー」は「米食品医薬品局による締め付け」で、新薬申請の審査に対する厳しい姿勢が続くかどうかを検討。最近、米食品医薬品局(FDA)で承認審査の遅れが目立つ。新型コロナウイルス関連の大量の申請によるものだが、他の理由もある。バイオ医薬品銘柄への投資は少しハードルが高くなっているようだ。
3番「インタビュー」は地政学アナリストのマルコ・パピック氏だ。地政学や政治体制の変化が投資環境にもたらす影響を分析している。英語原文はこのアナリストのせいか難解な言い回しが特徴だが、日本語だと理解が進む。
4番「コラム」のトピックは①増税予想にも市場は動揺せず②SPAC市場は冷え込み③バークシャー・ハサウェイ④転換証券はホットだが要注意-の4つだ。
5番「ハイテク」では、直近の株価調整にもかかわらず市場には依然として割高なハイテク銘柄が多数あると指摘。昨年は割高な銘柄ほどパフォーマンスが良好だった。今年も年初来では赤字企業が黒字企業をアウトパフォームしている。一方で割安なハイテクハードウエア銘柄は一見魅力的だが、要注意だ。
6番「米国株式市場」には3つの話題。①景気敏感株は一服だったが、長期的なトレンドはまだバリュー株や景気敏感株に有利な状況②物色動向の一巡感でラッセル2000指数は過去6週間で5週下落しており、3月15日に付けた史上最高値からは約6%下落③バイデン大統領の財政支出計画と増税が仮にすべて実施されると、2022年のS&P500指数の1株当たり利益には約9%の減益要因。
7番「ファンド」は話題のアーク・インベストメントだ。同社の旗艦ファンドアーク・イノベーション上場投資信託(ETF)<ARKK>は2020年に153%のリターンをたたき出した。今年も2月半ばまでに26%上昇したが、その後急落して年初来9%安だ。この間に同社の保有銘柄に変化が見られるが、その内容とその理由は?
9番「米国株式市場」は長期投資の話題だ。米国株式の長期リターンの素晴らしさは周知の通りだろう。2月以降はそれまで破竹の勢いだったハイフライング銘柄が急落し、直近は小型株も調整している。この局面では、改めてS&P500指数の長期保有に関心が向く投資家が多いはずだ。
10番「経済関連スケジュール」のコラムはインテル<INTC>だ。業績回復を期待し始めたことで株価は過去5カ月で40%上昇した。先週、業績回復を目指す計画が発表されたが、市場は再び懸念を抱いたようだ。いまや国策銘柄とも思える同社の直近の動向を取り上げている。
主要指数は週の前半は乱高下したが後半は堅調だった。金曜午後に各指数大きく買い上げられたのが目立った。週間でダウ工業株30種平均は1.4%、S&P500指数も1.6%の上昇となり両指数は史上最高値で引けた。一方、ナスダック総合指数は0.6%安、小型株のラッセル2000指数も2.9%下落した。
1番「カバーストーリー」は退職後のインカム収入を支える10銘柄だ。株式配当からインカム収入を得る戦略はあらゆる世代の投資家を巻き込み、一種のうねりとなっている。紹介している銘柄はAT&T<T>、コカ・コーラ<KO>などだ。ただし、この低金利と長寿社会を考慮すると、過度に利回りにこだわらず、増配と同時に株価成長も望める銘柄を取り入れる積極性がより目的にかなうと思っている。
2番「フィーチャー」は「米食品医薬品局による締め付け」で、新薬申請の審査に対する厳しい姿勢が続くかどうかを検討。最近、米食品医薬品局(FDA)で承認審査の遅れが目立つ。新型コロナウイルス関連の大量の申請によるものだが、他の理由もある。バイオ医薬品銘柄への投資は少しハードルが高くなっているようだ。
3番「インタビュー」は地政学アナリストのマルコ・パピック氏だ。地政学や政治体制の変化が投資環境にもたらす影響を分析している。英語原文はこのアナリストのせいか難解な言い回しが特徴だが、日本語だと理解が進む。
4番「コラム」のトピックは①増税予想にも市場は動揺せず②SPAC市場は冷え込み③バークシャー・ハサウェイ④転換証券はホットだが要注意-の4つだ。
5番「ハイテク」では、直近の株価調整にもかかわらず市場には依然として割高なハイテク銘柄が多数あると指摘。昨年は割高な銘柄ほどパフォーマンスが良好だった。今年も年初来では赤字企業が黒字企業をアウトパフォームしている。一方で割安なハイテクハードウエア銘柄は一見魅力的だが、要注意だ。
6番「米国株式市場」には3つの話題。①景気敏感株は一服だったが、長期的なトレンドはまだバリュー株や景気敏感株に有利な状況②物色動向の一巡感でラッセル2000指数は過去6週間で5週下落しており、3月15日に付けた史上最高値からは約6%下落③バイデン大統領の財政支出計画と増税が仮にすべて実施されると、2022年のS&P500指数の1株当たり利益には約9%の減益要因。
7番「ファンド」は話題のアーク・インベストメントだ。同社の旗艦ファンドアーク・イノベーション上場投資信託(ETF)<ARKK>は2020年に153%のリターンをたたき出した。今年も2月半ばまでに26%上昇したが、その後急落して年初来9%安だ。この間に同社の保有銘柄に変化が見られるが、その内容とその理由は?
9番「米国株式市場」は長期投資の話題だ。米国株式の長期リターンの素晴らしさは周知の通りだろう。2月以降はそれまで破竹の勢いだったハイフライング銘柄が急落し、直近は小型株も調整している。この局面では、改めてS&P500指数の長期保有に関心が向く投資家が多いはずだ。
10番「経済関連スケジュール」のコラムはインテル<INTC>だ。業績回復を期待し始めたことで株価は過去5カ月で40%上昇した。先週、業績回復を目指す計画が発表されたが、市場は再び懸念を抱いたようだ。いまや国策銘柄とも思える同社の直近の動向を取り上げている。
- 【編集人】川田 重信
- 大和證券入社後1986年から米国株式を中心に外国株式の営業活動に従事。ペインウェバー(現UBS)証券を経て2000年にエグゼトラストを設立。神戸大学経営学部卒業 米国ロチェスター大学MBA。