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WEEKLYマガジン 2021年4月18日号

ディズニーの「トリプルプレー」が示す明るい未来

Disney’s ‘Triple Play’ Signals a Bright Future

映画、テーマパークに加えて動画配信が業績をけん引か

ファイナンシャルアドバイザーのトップ100

The Top 100 Financial Advisors and Teams

チームによるサービスが主流

ビットコイン・ブーム最良の投資先コインベース

Coinbase Is the Best Way to Play the Bitcoin Boom

暗号資産の本命プラットフォーマーが上場

暗号資産はドルを超えるか?

Can Crypto Escape the Dollar’s Gravity?

国際通貨としてのドルの優位性は盤石

トップクラスのファンドマネジャーは過剰投機について懸念

Why a Top Fund Manager Is Worried About Speculative Excess

期待する2銘柄

金利低下を受けて株価上昇

Sliding Bond Yields Were Good for Stocks

景気の不透明感ではなくFRBに対する信頼感の表れか

アマゾンの今後の成長の原動力はクラウドと広告事業

Amazon Can Be a $3 Trillion Company in 3 Years. Here’s How.

時価総額が3年後に3兆ドルに近づくとの見方も

株価の運命に疑問を投げ掛ける既知の未知数

The Known Unknowns That Cast Doubt on Stocks’ Fate

最も大きいのは新型コロナウイルスの動向

投資のヒント(TIPS):インフレ指数連動国債(TIPS)は推奨せず

TIPS for Investors: Look Elsewhere for Inflation Protection

インフレ対策には他の選択肢も考えよう

今週の予定

What It Would Take for the S&P 500 to Hit 4500 by Year End

S&P500が年末までに4500となるために必要なこと

読みどころ

2021年4月18日
主要株価指数は軒並み上昇し、ダウ工業株30種平均は1.2%、S&P500指数は1.4%で4週続伸した。ナスダック総合指数は1.1%、小型株のラッセル2000指数は0.9%高だった。引き続きグロースがバリューを凌駕した。強い経済指標が出た一方で金利は低下気味だったことで、リスクオンモードが継続した。

1番「カバーストーリー」は「ディズニーのトリプルプレーが示す明るい未来」だ。現在、多くのストラテジストはバーベル型の銘柄選択を推奨している。これはコロナ禍が続くことに備え、パンデミックの中で好調な業績を挙げる企業と、経済活動が回復すると大幅な株価上昇が期待される企業の両方に投資する戦略だ。この点に関してディズニー<DIS>はバーベルの両側の性質を持ち合わせている稀有な銘柄だ。同社に好意的な見方を伝える記事は過去にも多い。Barron’sはディズニーが好きだ。

3番「推奨銘柄」は「ビットコイン・ブーム最良の投資先コインベース」というタイトルで、先週水曜日に上場したコインベース・グローバル<COIN>を取り上げている。時価総額は一時1000億ドルに達した。実績ベースの株価売上高倍率(PSR)は80倍で異常だが、見方によっては妥当な水準で直近株価342ドルに対し予想株価600ドルを唱えるアナリストもいる。この会社は何がどうすごいから有望なのか、そしてリスク要因は?用意周到な戦略には目を奪われるが、投資はご自身の判断で願いたい。

4番「暗号資産」では「暗号資産はドルを超えるか?」だ。コインベースの上場もあり暗号資産への注目度は高まるばかり。そして将来的に暗号資産はドルの役割の一部を担うのか?この記事は今後も暗号資産に対する米ドルの優位性や重要性を強調する内容だ。

6番「米国株式市場」では強い経済指標にもかかわらず債券利回りの低下要因を分析している。マーケットはパウエルFRB議長の「データが利上げを示唆していてもFRBは利上げしない」という言葉を額面通りに受け入れ「FRBを信じている」との見立てだ。

7番「ハイテク」は「アマゾンの今後の成長の原動力はクラウドと広告事業」だ。日本でも多くの投資家が個別のみならずETFを通じてもアマゾン<AMZN>を保有している。先週、証券会社ジェフリーズのアナリストが投資家向けレポートで、同社の株価が今後3年で5700ドルに達するとの投資判断を展開した。この場合、上値余地は70%で企業価値の評価額は3兆ドル近くに上る。

8番「コラム」では直近の債券利回りの変動要因について分析を加えている。直近の力強い経済成長とホットなインフレに関するニュースの中で予想に反して利回りは低下し、これに呼応して株式市場はプラスに反応した。低下要因としてテクニカルな需給などが考えられるが、マーケット予想の難しさを実感する。

9番「債券」ではインフレ指数連動債の投資魅力は現時点ではもう薄れてきているという。この債券は元本金額が物価の動きに連動して増減するが、投資魅力が増すためには現状の予想より高いインフレ率が必要で、その可能性は低いとの見立てだ。他にもインフレ指数連動債には投資に際して見逃されがちな難点もあるという。

10番「経済関連スケジュール」のコラムは「S&P500が年末までに4500となるために必要なこと」だ。同指数は年初来11%上昇の4185だ。それが年内にあと9%上昇して4500になる可能性とその条件を探る。
【編集人】川田 重信
大和證券入社後1986年から米国株式を中心に外国株式の営業活動に従事。ペインウェバー(現UBS)証券を経て2000年にエグゼトラストを設立。神戸大学経営学部卒業 米国ロチェスター大学MBA。

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