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WEEKLYマガジン 2021年6月6日号

コロナ後の時代に調子づくラスベガス

Las Vegas Presses Its Luck in the Postpandemic Era

レジャー客が戻る一方、ビジネス客の回復は低調

退職後もリタイアしないメリットとは

Get a Job in Retirement. It’ll Help Your Wealth—and Your Health.

資産保全だけではない働き続けることの効能

ミーム株AMCの複雑化するストーリーに売り方は注意が必要

The Plot Thickens for Meme Stock AMC. Short Sellers, Beware.

企業価値分析は通用しない

PTC株は過去2年で60%上昇もまだ上げ余地

PTC Is a Software Stock With More Upside.

モノのインターネット(IoT)市場が成長を加速

アリババ、アルファベット、アマゾンはバーゲン価格

Alibaba, Alphabet, and Amazon Stock Are Bargains, This Value Manager Says

バリュー投資家のサマンサ・マクレモア氏に話を聞く

買収発表後12%下落したアックマン氏のSPACはお買い得の可能性

Bill Ackman’s SPAC Fell 12% After Announcing Its Deal.

株価下落の要因は投資家の理解を阻む複雑な取引構造

ファンドマネジャーのミーム株無視は良いこと

Fund Managers Are Ignoring Meme Stocks. That’s a Good Thing.

投資家はどう評価すべきか

株式市場が動かない理由

Inside the Stock Market’s Long Run of Nothing

現在得られる情報では不十分

投資家が労働力不足を注視する必要がある理由

Investors Need to Watch the Labor Shortage. Here’s Why.

9月を待つ

今週の予定

Demand Remains High for Cars. That’s Good News for Auto Stocks

車の需要は引き続き好調、自動車銘柄にとって好材料

読みどころ

2021年6月6日号
金曜日は雇用統計の発表後に長期金利が低下し、ナスダック銘柄の上昇率が大きかった。結果的に全ての主要指数が週間で上昇した。個別銘柄では大手映画館チェーンのAMCエンターテインメント・ホールディングス<AMC>の急騰で個人投資家の存在に再度注目が集まった。S&P500指数やダウ工業株30種平均、ラッセル2000指数は2週の続伸で、ナスダック総合指数は3週続伸している。歴史的に6月は株価が調整しやすいことが知られているものの、S&P500指数は5月7日に付けた史上最高値にあと0.1%と迫っている。

1番「カバーストーリー」は、新型コロナウイルスで大打撃を受けたラスベガスの復活の現状と課題を紹介している。カジノ大手のMGMリゾーツ・インターナショナル<MGM>は、今年から2022年にかけてのホテルの総宿泊件数が130万件に上り、月間で過去最高を記録したと3月に発表した。一方で労働力の不足や企業の出張制限といった課題もまた多い。ラスベガスの現状と今後の見通し、そしてそれらをどう投資に生かすのかを解説する。

2番「フィーチャー」は退職後も働き続けることのメリットだ。退職後も何らかの仕事をしている米国民は1985年と比較して倍増している。低所得者は言うに及ばず、比較的高所得の家計であっても、パートタイムで働くことで退職後資産のポートフォリオの減少を遅らせたり、年金など社会保障の受給を先送りして受給額の増額につなげたりすることができる。退職後の生活設計が不安な人へのヒントが詰まっている。

3番「注目銘柄」は「ミーム株AMCの複雑化するストーリーに売り方は注意が必要」だ。通常のファンダメンタル分析では正当化できない同社の株価だが、あえて企業価値やキャッシュフロー分析で本源的価値を探っている。どう評価してもこの高値は正当化できないが、それでも売り方(空売り側)は注意を要する。

4番「注目銘柄」で取り上げるのはコンピューター支援設計(CAD)と製品ライフサイクル管理(PLM)のソフトウエアのメーカーであるPTC<PTC>だ。過去2年間に時価総額は約60%増加上昇して153億ドルとなったが、次の展開への懸念から過去4カ月間にS&P500指数が10%上昇する中で同社の株価は5%下落した。この銘柄の投資価値を多角的に分析、評価している。

5番「インタビュー」は伝説のファンドマネジャー、ビル・ミラー氏の元同僚で、今は独立して自らファンドを運用するサマンサ・マクレモア氏だ。突出した運用成績で、ミラー氏同様に大胆なリスクテイクが奏功している。銘柄は情報技術サービス会社のDXCテクノロジー<DXC>、音楽編集用のソフトウエアやシステムを製造し、映画制作でも大きな存在感のあるアビッド・テクノロジー<AVID>などだ。

7番「ファンド」は「ファンドマネジャーのミーム株無視は良いこと」。話題のミーム株のいくつかは小型株指数のラッセル2000指数の構成銘柄でもある。これらの銘柄が同指数に与える影響やラッセル2000指数をベンチマークにしているファンドマネジャーの対応を解説している。

10番「経済スケジュール」のコラムは自動車販売の需給バランスの分析だ。自動車情報サイトのワーズオートによると、4月の自動車販売台数は季節調整済み年率換算で1850万台と、2005年以来最高となった。先週発表された5月の販売台数はやや減少したものの、同1699万台と引き続き堅調だった。そして自動車販売の需給のバランスが正常に戻るのは2023年との見方もある。
【編集人】川田 重信
大和證券入社後1986年から米国株式を中心に外国株式の営業活動に従事。ペインウェバー(現UBS)証券を経て2000年にエグゼトラストを設立。神戸大学経営学部卒業 米国ロチェスター大学MBA。

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