weekly magazine
WEEKLYマガジン 2021年6月13日号
高利回りの投資対象をどこで見つけるか
Go On, Climb the Yield Ladder. Here’s How to Do So Safely
クローズドエンドの投資信託などに高利回りが存在
ESGがリターンを後押しする方法を探求するアクティビスト投資家
These Activists Look for Ways That ESG Can Enhance Returns
女性の修理工やグリーンアンモニアに目を向ける
予想を上回るインフレ率でも株価上昇
Inflation Can’t Spook Stocks. Behind the S&P’s Third Consecutive Rise
金利低下を受けてS&P500指数は史上最高値を更新
大手メディアサイトの閲覧不能を引き起こしたネットワーク障害から分かったこと
The Internet Went Down. Investors Learned a Key Lesson.
注目すべきはコンテンツ配信ネットワークの重要性と復旧の迅速さ
読みどころ
2021年6月13日号
週間でダウ工業株30種平均は0.8%下落したが、その他の主要株価指数はプラスだった。特にS&P500指数は5月7日の史上最高値を更新して引けた。他の主要指数も史上最高値からおおむね1%以内にまで戻っている。6月も後半に突入するが、例年ここから少し荒れ気味になることが多かったので注意が必要になる時期だ。
1番「カバーストーリー」は今時の若者の投資事情をビビッドに伝えている。それに呼応して証券各社が口座取り込みに躍起になっている。日本でも似た現象が報道されているが、米国は裾野がより広く、積極的に投資に関わる若者が多い。こうやって若い時に苦いことも含めて体験しておけば、それが後々本格的に投資活動するときに役に立つ。
2番「ヘルスケア」は、先日アルツハイマー病治療薬「アデュカヌマブ」が承認されたバイオジェン<BIIB>と競合薬ドナネマブのイーライリリー<LLY>、そしてガンテネルマブのロシュ・ホールディング<RHHBY>が、この膨大な市場で今後どのように競争を繰り広げるのかを分析している。
3番「インカム投資」は「7%を超える利回りをどこで見つけるか」だ。この超低金利環境で、どこにどのようなインカムを生み出す投資機会があるのか?具体例は事業開発会社(BDC)やローン担保証券(CLO)に投資するクローズドエンド型投資信託、不動産ローンに投資する不動産投資信託(REIT)などだ。これらの商品は仕組みに加えてリスクの理解も難易度が高いので要注意だ。
4番は「台湾積体電路製造(TSMC)に投資する方法」だ。過去10年間の株価の年率リターンは29%だが、現在は珍しく調整中で、2月半ば以来で15%下落した水準にある。ただしさまざまな要因により今後数四半期は株価が乱高下するが、結果的に長期志向の投資家に対してさらに割安な株価での投資機会をもたらす可能性があるという。
6番「コラム」は「債券市場は今年後半の経済減速を示唆」だ。先日の消費者物価指数(CPI)の発表後に米長期債利回りは1.43%にまで低下したが、3月初めの水準だ。これは投資家が年後半の経済成長の減速に賭けているからか?これ以外にも買い上がる理由がある。
8番「ハイテク」はコンテンツ配信ネットワーク(CDN)運営会社の話題だ。先週、世界の主要メディアが運営するサイトが49分間にわたり閲覧できなくなった。システム障害を起こしたのはファストリ―<FSLY>だが、同社の株価は当日約10%上昇した。インターネットでシステム障害は避けられないのだという。この現場の状況を踏まえて主要なCDN運営会社に分析を加えている。
9番「フィーチャー」はソーラーパネル銘柄の紹介だ。ニューヨークでは家庭用ソーラーパネルに投資した場合の投資リターンが7%を上回るに上る場合もあり、これは高利回り債券の指標であるICE BofA ハイイールド・インデックスよりも3ポイント高い。紹介の中心はソーラーパネルの設置・開発大手のサンラン<RUN>だ。株価は昨年年初から一時10倍になり、その後6割下落した。
10番「経済スケジュール」のコラムは量子コンピューターの話題だ。ハネウェル・インターナショナル<HON>と、量子コンピューターのソフトウエア会社ケンブリッジ・クオンタム・コンピューティングは、両社が手がける量子コンピューター事業を統合し、新会社を設立すると発表した。将来は量子コンピューターのアップルになるかもしれない。
週間でダウ工業株30種平均は0.8%下落したが、その他の主要株価指数はプラスだった。特にS&P500指数は5月7日の史上最高値を更新して引けた。他の主要指数も史上最高値からおおむね1%以内にまで戻っている。6月も後半に突入するが、例年ここから少し荒れ気味になることが多かったので注意が必要になる時期だ。
1番「カバーストーリー」は今時の若者の投資事情をビビッドに伝えている。それに呼応して証券各社が口座取り込みに躍起になっている。日本でも似た現象が報道されているが、米国は裾野がより広く、積極的に投資に関わる若者が多い。こうやって若い時に苦いことも含めて体験しておけば、それが後々本格的に投資活動するときに役に立つ。
2番「ヘルスケア」は、先日アルツハイマー病治療薬「アデュカヌマブ」が承認されたバイオジェン<BIIB>と競合薬ドナネマブのイーライリリー<LLY>、そしてガンテネルマブのロシュ・ホールディング<RHHBY>が、この膨大な市場で今後どのように競争を繰り広げるのかを分析している。
3番「インカム投資」は「7%を超える利回りをどこで見つけるか」だ。この超低金利環境で、どこにどのようなインカムを生み出す投資機会があるのか?具体例は事業開発会社(BDC)やローン担保証券(CLO)に投資するクローズドエンド型投資信託、不動産ローンに投資する不動産投資信託(REIT)などだ。これらの商品は仕組みに加えてリスクの理解も難易度が高いので要注意だ。
4番は「台湾積体電路製造(TSMC)に投資する方法」だ。過去10年間の株価の年率リターンは29%だが、現在は珍しく調整中で、2月半ば以来で15%下落した水準にある。ただしさまざまな要因により今後数四半期は株価が乱高下するが、結果的に長期志向の投資家に対してさらに割安な株価での投資機会をもたらす可能性があるという。
6番「コラム」は「債券市場は今年後半の経済減速を示唆」だ。先日の消費者物価指数(CPI)の発表後に米長期債利回りは1.43%にまで低下したが、3月初めの水準だ。これは投資家が年後半の経済成長の減速に賭けているからか?これ以外にも買い上がる理由がある。
8番「ハイテク」はコンテンツ配信ネットワーク(CDN)運営会社の話題だ。先週、世界の主要メディアが運営するサイトが49分間にわたり閲覧できなくなった。システム障害を起こしたのはファストリ―<FSLY>だが、同社の株価は当日約10%上昇した。インターネットでシステム障害は避けられないのだという。この現場の状況を踏まえて主要なCDN運営会社に分析を加えている。
9番「フィーチャー」はソーラーパネル銘柄の紹介だ。ニューヨークでは家庭用ソーラーパネルに投資した場合の投資リターンが7%を上回るに上る場合もあり、これは高利回り債券の指標であるICE BofA ハイイールド・インデックスよりも3ポイント高い。紹介の中心はソーラーパネルの設置・開発大手のサンラン<RUN>だ。株価は昨年年初から一時10倍になり、その後6割下落した。
10番「経済スケジュール」のコラムは量子コンピューターの話題だ。ハネウェル・インターナショナル<HON>と、量子コンピューターのソフトウエア会社ケンブリッジ・クオンタム・コンピューティングは、両社が手がける量子コンピューター事業を統合し、新会社を設立すると発表した。将来は量子コンピューターのアップルになるかもしれない。
- 【編集人】川田 重信
- 大和證券入社後1986年から米国株式を中心に外国株式の営業活動に従事。ペインウェバー(現UBS)証券を経て2000年にエグゼトラストを設立。神戸大学経営学部卒業 米国ロチェスター大学MBA。