weekly magazine
WEEKLYマガジン 2021年7月4日号
スポーツデータ会社の高リスク戦略
Touchdown or Fumble? The High-Risk Strategy of a Sports Data.
ジーニアス・スポーツは高リスク高リターン戦略に全てを賭ける
中国株投資の好機、個別銘柄より注目の4ファンド
It’s a Good Time to Invest in China-but Don’t Go It Alone.
米中対立に伴う投資リスクを回避し、恩恵を受ける中国国内企業
歴史的な強さを見せた株式市場
The Stock Market Is Historically Strong. Not Even the Delta Variant Can Stop It.
デルタ変異株も上昇を止めることはなさそう
ベゾス氏のCEO退任はアマゾンの新たな時代の始まり
As Jeff Bezos Steps Down, a New Era Begins for Amazon.
さまざまな課題を抱えているが、長期投資家にとって依然良い買い物
読みどころ
2021年7月4日号
先週の主要株価指数は軒並み史上最高値で引けた。S&P500指数に関しては先週金曜日まで7営業日連続で史上最高値を更新した。月間ベースでは6月まで5カ月続伸、四半期ベースなら2021年4-6月期は8.2%で5四半期連続上昇、さらに上半期の上昇率は14.4%だ。どの数字も極めて強い相場を物語っている。
1番の「カバーストーリー」。今回の強気相場では、アップル<AAPL>などの超大型ハイテク5銘柄がS&P500指数の時価総額に占める比率がかつてないほど高くなっている。この占有率の高さをリスクと捉える投資家へのファンド紹介だ。これらはアクティブシェア(保有銘柄がベンチマークとどの程度違うかを示す指標)の高いファンドだ。ただし、これらのファンドがこれまでの上昇相場で良好な成績を記録するのは難しかったようだ。
3番「インタビュー」はカンブリア・インベストメント・マネジメントの共同設立者だ。随所に有益な示唆がある。例えば、相場の先行きを読むには「歴史は参考にすべきだが、市場の100年の歴史を知っていても、将来の状況は変化することもまた理解すべきだ」。言うはやすし、だが運用で実践するのはことさら難しい。
4番「ファンド」は「中国株投資の好機、個別銘柄より注目の4ファンド」だ。近年、いよいよ中国マーケットを避けて通れないと感じる米国人投資家が増えている。中国市場が有望なことは認めるが、投資する場合は米国上場の中国企業や米国の多国籍企業に限定せず、中国の証券取引所に上場する現地企業に投資した方がいい。ただし、そのためには案内人が必要だ。
6番「コラム」では、直近に上場申請したオンラインブローカーのロビンフッド・マーケッツ<HOOD(公開後)>とマーケットのピークの関係を分析している。同社の預かり資産は急増しているが、預かり資産の小さなオプションの取引が手数料全体の半分ぐらいを稼いでいる。記事の後半では、IPOブームが相場のピークの警鐘となった2000年と2008年の事例を紹介している。
8番「フィーチャー」は「ロビンフッド、勢いに陰りか」。6番と同じくロビンフッドだが、この銘柄の投資対象としての魅力を分析している。既存大手のチャールズ・シュワブ<SCHW>やフィデリティ・インベストメンツの顧客層と比べ、同社の顧客は若くて口座当たりの預かり資産は小さい。ただし、これらの老舗にはない若者への訴求力をどう評価するのか?
9番「ハイテク」はアマゾン・ドット・コム<AMZN>をどう見るかだ。同社は7月5日に最高経営責任者(CEO)がジェフ・ベゾス氏からアンディ・ジャシー氏に代わる。従来「バロンズ・ダイジェスト」はアマゾンには強気で、直近では4月19日に現在1兆7000億ドルの時価総額が3年以内に3兆ドルに膨らむというジェフリーズのアナリストコメントを紹介した。今回も同様にポジティブな内容だ。
10番「経済スケジュール」は脱炭素系化石燃料の切り札としての水素燃料に注目する。紹介している銘柄は燃料電池メーカーのプラグパワー<PLUG>だ。株価は昨年約10倍に急騰したが、今年は年初来でほぼ変わらず。ここからは健全なアップサイドが望めるのではないか?
先週の主要株価指数は軒並み史上最高値で引けた。S&P500指数に関しては先週金曜日まで7営業日連続で史上最高値を更新した。月間ベースでは6月まで5カ月続伸、四半期ベースなら2021年4-6月期は8.2%で5四半期連続上昇、さらに上半期の上昇率は14.4%だ。どの数字も極めて強い相場を物語っている。
1番の「カバーストーリー」。今回の強気相場では、アップル<AAPL>などの超大型ハイテク5銘柄がS&P500指数の時価総額に占める比率がかつてないほど高くなっている。この占有率の高さをリスクと捉える投資家へのファンド紹介だ。これらはアクティブシェア(保有銘柄がベンチマークとどの程度違うかを示す指標)の高いファンドだ。ただし、これらのファンドがこれまでの上昇相場で良好な成績を記録するのは難しかったようだ。
3番「インタビュー」はカンブリア・インベストメント・マネジメントの共同設立者だ。随所に有益な示唆がある。例えば、相場の先行きを読むには「歴史は参考にすべきだが、市場の100年の歴史を知っていても、将来の状況は変化することもまた理解すべきだ」。言うはやすし、だが運用で実践するのはことさら難しい。
4番「ファンド」は「中国株投資の好機、個別銘柄より注目の4ファンド」だ。近年、いよいよ中国マーケットを避けて通れないと感じる米国人投資家が増えている。中国市場が有望なことは認めるが、投資する場合は米国上場の中国企業や米国の多国籍企業に限定せず、中国の証券取引所に上場する現地企業に投資した方がいい。ただし、そのためには案内人が必要だ。
6番「コラム」では、直近に上場申請したオンラインブローカーのロビンフッド・マーケッツ<HOOD(公開後)>とマーケットのピークの関係を分析している。同社の預かり資産は急増しているが、預かり資産の小さなオプションの取引が手数料全体の半分ぐらいを稼いでいる。記事の後半では、IPOブームが相場のピークの警鐘となった2000年と2008年の事例を紹介している。
8番「フィーチャー」は「ロビンフッド、勢いに陰りか」。6番と同じくロビンフッドだが、この銘柄の投資対象としての魅力を分析している。既存大手のチャールズ・シュワブ<SCHW>やフィデリティ・インベストメンツの顧客層と比べ、同社の顧客は若くて口座当たりの預かり資産は小さい。ただし、これらの老舗にはない若者への訴求力をどう評価するのか?
9番「ハイテク」はアマゾン・ドット・コム<AMZN>をどう見るかだ。同社は7月5日に最高経営責任者(CEO)がジェフ・ベゾス氏からアンディ・ジャシー氏に代わる。従来「バロンズ・ダイジェスト」はアマゾンには強気で、直近では4月19日に現在1兆7000億ドルの時価総額が3年以内に3兆ドルに膨らむというジェフリーズのアナリストコメントを紹介した。今回も同様にポジティブな内容だ。
10番「経済スケジュール」は脱炭素系化石燃料の切り札としての水素燃料に注目する。紹介している銘柄は燃料電池メーカーのプラグパワー<PLUG>だ。株価は昨年約10倍に急騰したが、今年は年初来でほぼ変わらず。ここからは健全なアップサイドが望めるのではないか?
- 【編集人】川田 重信
- 大和證券入社後1986年から米国株式を中心に外国株式の営業活動に従事。ペインウェバー(現UBS)証券を経て2000年にエグゼトラストを設立。神戸大学経営学部卒業 米国ロチェスター大学MBA。