weekly magazine
WEEKLYマガジン 2021年7月18日号
FREE
デルタ変異株に要注意
Beware the Delta Variant, the Recovery Risk That Markets Are Overlooking
市場が見落とす経済回復リスクとは
次の展開を待つまで保有すべき銘柄
What to Buy as the Stock Market Shifts Into Another Gear
第2四半期の良好な数値は織り込み済みで、次の展開を待つ状況
米国で1970年代のスタグフレーションは再発するか
Disco Inferno: The U.S. Could Be Headed Back to ’70s-Style Stagflation
現在のインフレとの違い
今週の予定
Chewy Stock Soared in the Pandemic. And Those Pets Aren’t Leaving
パンデミックで高騰したチューイ株価。その後もペットは離れていない。
読みどころ
2021年7月18日
先週の主要株価指数は月曜日に揃って史上最高値を付けたが、その後はもたついた。週間ベースで4週ぶりの下落で、ダウ工業株30種平均は0.5%安、S&P500指数は1.0%安、そしてナスダック総合指数は1.9%安だった。また、小型株のラッセル2000指数は5.1%の大幅下落となった。
1番「ラウンドテーブル」は恒例のミッドイヤーラウンドテーブルだ。この名物企画は1968年から続いている。今回も10名のウォール街の達人が各自の金融政策、経済成長の見通しを基に、推奨銘柄を持ち寄った。今回はコロナ禍もあり、過去数週間の電話インタビューを編集している。推奨銘柄はいつも通りバリュー銘柄が多く、米国株が割高と見えるのか外国株の推奨も目立つ。日本株ではトヨタ<7203>やサントリー食品インターナショナル<2587>が推奨銘柄に入っている。
3番「注目銘柄」は「SAPが新たなクラウド戦略で輝きを取り戻す理由とは?」だ。ドイツの企業資源計画(ERP)ソフトウエア大手のSAP<SAP>は2022年に創業50周年を迎える。長年にわたりオラクル<ORCL>とともに業界をけん引してきたが、そのSAPに対する好意的な記事だ。ここでもクラウドへの移行がカギを握る。
5番「フィーチャー」は「上場廃止の脅威にさらされる米国上場中国株」だ。米国上場の中国株が直面する問題を多角的に取り上げている。中国政府は着実に中国の大手ハイテク企業に対する監視を強めており、もう一方では米中間の緊張が高まり、投資規制や株式市場をさらに混乱させる制度が導入されるかもしれない。中国企業が米国上場廃止に追い込まれるリスクは高まってはいるが現実的ではないと私は思うが、どうだろう?
6番「米国株式市場」の後半では、S&P500指数の1株当たり利益(EPS)は前年比62%の極めて高い増益率が見込まれているが、投資家は既にこれを織り込んでいるとしている。そして史上最高値を更新した株価は割高だ。また、第2四半期の増益率は第1四半期の48%に続くものだが、第3四半期と第4四半期の前年比増益率はそれぞれ23%と17%と予想されている。つまり第2四半期が増益率のピークという見立てだ。そして、これを前提にした銘柄が紹介されている。
8番「ハイテク」は「ハイテク企業の4~6月期決算の見どころ」だ。今週は多くのハイテク企業の4~6月期決算が発表される。記事では直近の業績をみる際に重要な、五つの問いを掲げている。①パソコンのブームは終わったか、②部品不足はどれほど深刻か、③5大企業は死角なしか、④外出は増えるか、⑤超巨大企業は減速するか、だ。
10番「経済スケジュール」のコラム欄は、ペット関連の電子商取引(Eコマース)を手掛けるチューイ<CHWY>だ。ペットのオーナーは一旦同社と取引すると離れられないらしい。同社の利用者は2年目に年間で400ドル使うが、5年目までに700ドル使うというのだ。株価は今年2月の高値から3割下げた水準で、投資の好機といえる。
先週の主要株価指数は月曜日に揃って史上最高値を付けたが、その後はもたついた。週間ベースで4週ぶりの下落で、ダウ工業株30種平均は0.5%安、S&P500指数は1.0%安、そしてナスダック総合指数は1.9%安だった。また、小型株のラッセル2000指数は5.1%の大幅下落となった。
1番「ラウンドテーブル」は恒例のミッドイヤーラウンドテーブルだ。この名物企画は1968年から続いている。今回も10名のウォール街の達人が各自の金融政策、経済成長の見通しを基に、推奨銘柄を持ち寄った。今回はコロナ禍もあり、過去数週間の電話インタビューを編集している。推奨銘柄はいつも通りバリュー銘柄が多く、米国株が割高と見えるのか外国株の推奨も目立つ。日本株ではトヨタ<7203>やサントリー食品インターナショナル<2587>が推奨銘柄に入っている。
3番「注目銘柄」は「SAPが新たなクラウド戦略で輝きを取り戻す理由とは?」だ。ドイツの企業資源計画(ERP)ソフトウエア大手のSAP<SAP>は2022年に創業50周年を迎える。長年にわたりオラクル<ORCL>とともに業界をけん引してきたが、そのSAPに対する好意的な記事だ。ここでもクラウドへの移行がカギを握る。
5番「フィーチャー」は「上場廃止の脅威にさらされる米国上場中国株」だ。米国上場の中国株が直面する問題を多角的に取り上げている。中国政府は着実に中国の大手ハイテク企業に対する監視を強めており、もう一方では米中間の緊張が高まり、投資規制や株式市場をさらに混乱させる制度が導入されるかもしれない。中国企業が米国上場廃止に追い込まれるリスクは高まってはいるが現実的ではないと私は思うが、どうだろう?
6番「米国株式市場」の後半では、S&P500指数の1株当たり利益(EPS)は前年比62%の極めて高い増益率が見込まれているが、投資家は既にこれを織り込んでいるとしている。そして史上最高値を更新した株価は割高だ。また、第2四半期の増益率は第1四半期の48%に続くものだが、第3四半期と第4四半期の前年比増益率はそれぞれ23%と17%と予想されている。つまり第2四半期が増益率のピークという見立てだ。そして、これを前提にした銘柄が紹介されている。
8番「ハイテク」は「ハイテク企業の4~6月期決算の見どころ」だ。今週は多くのハイテク企業の4~6月期決算が発表される。記事では直近の業績をみる際に重要な、五つの問いを掲げている。①パソコンのブームは終わったか、②部品不足はどれほど深刻か、③5大企業は死角なしか、④外出は増えるか、⑤超巨大企業は減速するか、だ。
10番「経済スケジュール」のコラム欄は、ペット関連の電子商取引(Eコマース)を手掛けるチューイ<CHWY>だ。ペットのオーナーは一旦同社と取引すると離れられないらしい。同社の利用者は2年目に年間で400ドル使うが、5年目までに700ドル使うというのだ。株価は今年2月の高値から3割下げた水準で、投資の好機といえる。
- 【編集人】川田 重信
- 大和證券入社後1986年から米国株式を中心に外国株式の営業活動に従事。ペインウェバー(現UBS)証券を経て2000年にエグゼトラストを設立。神戸大学経営学部卒業 米国ロチェスター大学MBA。