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WEEKLYマガジン 2021年8月1日号

労働力不足は見た目より深刻

Labor Shortage Is Worse Than It Looks. Help Isn’t Coming

9月に解決とは限らない

英大手製薬会社グラクソ・スミスクラインに注目

Buy Glaxo Stock. An Activist Wants to Accelerate Its Turnaround.

アクティビスト(物言う株主)の関与で今後に期待

インフラ投資法案可決で注目される企業

Infrastructure Is on Its Way. Here’s a Cheap Way to Play It

割安感のある銘柄はこれだ

メディア業界のベテランの知恵

Wisdom From the C-Suite

AOLとタイムワーナーを救おうとしたパーソンズ氏に聞く

大型ハイテク株の急落から想像するよりも市場は安定

This Market Is Sturdier Than the Tech Selloff Suggests

S&P500のうち300銘柄は上昇

株式市場は1年の中で最も危険な時期に入りつつある

Stocks Are Entering the Most Dangerous Stretch of the Year

月次パフォーマンスが季節的に最低な時期へ

インテル新CEO、意欲的な事業計画を発表

Intel’s New CEO Vows to Move Faster. Will It Help the Stock?

株価への影響は?

大手ハイテク企業の絶好調な決算がこれ以上続かないと思われる理由

Big Tech Earnings Sparkled—Now the Shine May Be Fading

経済再開を背景に電子商取引の成長が急減速、半導体不足と規制強化も足かせ

中国株、目立たない投資機会の発掘を目指すべきだ

Beijing Has Raised the Risk of Investing in China. Don’t Flee.

投資対象は中小型株ファンド

今週の予定

GE Has a No-Drama Earnings Beat, Powered by Its Free Cash Flow

GEのフリーキャッシュフロー改善で、業績は予想を上回る

読みどころ

2021年8月1日
先週のS&P500指数は0.4%安、ダウ工業株30種平均(NYダウ)も0.4%%安で、ナスダック総合指数は1.1%、ナスダック100は1.0%下落した。一方で小型株のラッセル2000指数は+0.8%と、プラスで引けた。さて7月が終了したが、S&P500指数は月間ベースで6カ月連続の上昇を維持した。6番「コラム」の後半によれば、ここから10月までの相場は強くはない。1928年以降、S&P500指数の8~10月の3カ月のリターンは平均するとマイナス0.03%だ。連続した3カ月のパフォーマンスでは最悪で、騰落率がマイナスとなっている唯一の期間だ。

1番「カバーストーリー」はマーケットで話題の労働力不足に関する詳細な分析だ。米連邦準備制度理事会(FRB)は、労働力不足が今年秋に解消するという見通しに基づき、インフレは一時的と予想している。しかし秋を過ぎても労働力不足が続く場合は問題だ。労働力が不足している理由は、①多額の失業給付、②子供を抱える母親が働けない状態にあることだ。また、この二つが解消しても依然として労働市場には問題が残る可能性がある。記事はこの問題が金融政策にもたらす影響を占っている。

2番「推奨銘柄」では英大手製薬会社グラクソ・スミスクライン<GSK>取り上げている。2011年の6月末の同社の米国預託証券(ADR)は42.90ドルだったが、10年後の今は39.82ドルで7.2%下落している。一方、2011年に37.53ドルだった同業のイーライリリー<LLY>の株価は、今年6月には229.52ドルだ。そうした状況下、グラクソにアクティビティストのエリオットが関与した。これで投資家は株価の先行きに自信を深めることができるのか?

7番「半導体」はインテル<INTC>に関する記事で、2月に就任したゲルシンガー最高経営責任者(CEO)による4年間の事業計画の発表を取り上げている。同CEOは同社の企業価値が今後3~4倍に増加する可能性もあると述べたが、市場の反応は厳しかった。強気派も弱気派もインテルの計画が意欲的だという点で一致するが、投資タイミングに迷うなら11月のアナリスト説明会まで待つ方が良いかもしれない。

8番「ハイテク」では、アップル<AAPL>などのプラットフォーマー5社が先週発表した、絶好調の四半期決算の重要ポイントを解説している。経済再開で電子商取引とPCの成長は鈍化したが、オンライン広告が業績を後押しした。デジタルトランスフォーメーション(DX)がクラウド事業の追い風となった。一方、巨大な企業がさらに巨大化している中で高まる規制リスクへの言及も忘れない。

9番「中国」は、「中国株、目立たない投資機会の発掘を目指すべき」という記事だ。直近、中国政府が学習塾業界に対する規制を発表したことで、中国株は波乱の展開となった。規制の先行きは不透明なので株式市場の下げ圧力になっているが、海外市場に上場する大型株に比べ、中国国内の上場企業、中でも中小型株の株価はしっかりしている。経費率が高くても構わないのなら、経験豊富なマネジャーが運用するアクティブファンドを検討するべきだろう。

10番「経済スケジュール」のコラム欄は、複合企業ゼネラル・エレクトリック<GE>の話題だ。同社は7月27日にドラマチックなこともなく予想を上回る業績を発表し、産業部門の通期フリーキャッシュフロー予想を前回のガイダンスから8億ドル引き上げて、中央値で43億ドルとした。これに関する関係者の好意的なコメントを紹介している。
【編集人】川田 重信
大和證券入社後1986年から米国株式を中心に外国株式の営業活動に従事。ペインウェバー(現UBS)証券を経て2000年にエグゼトラストを設立。神戸大学経営学部卒業 米国ロチェスター大学MBA。

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