weekly magazine

WEEKLYマガジン 2021年8月15日号

ボーイングを立て直すには

Boeing’s Fix-It Job: How the Company Can Win the Future

新型機で株価35%上昇の可能性

インフレをあおりかねない民主党予算案

Inflation Is Likely to Grow Hotter Under Senate Budget Plan

好景気時の大型追加歳出、需給ギャップ拡大も

安定成長見込める10銘柄

Meet 10 Standout Stocks for Reliable Growth

隠れた複利成長企業を探す

生産性がインフレに打ち勝ち、株価は上昇する

Productivity Will Battle Inflation and Send Stocks Higher, Says Ed Yardeni

ヤルデニ・リサーチのヤルデニ氏に聞く

NYダウとS&P500指数は史上最高値で引ける

Dow, S&P End Week at Record Highs. It’s Not That Exciting.

行き過ぎで大変な結果になる可能性も

岐路に立つドル—ニクソンショック50年

50 Years After Nixon Ended the Gold Standard, Dollar’s Dominance Faces Threat

供給過剰で世界的な信認低下のおそれ

仮想空間「メタバース」の時代が到来

The Metaverse Is Here—Like It or Not

先行企業や投資商品を探る

急成長のオンライン中古車販売会社、カーバナに上値余地

Why Carvana’s Stock Has Room to Run

整備センター増設で販売台数上積みへ

気候変動対策で恩恵を受けるETF

This ETF Will Benefit From Climate-Change Regulation

排出権先物への投資に妙味

今週の予定

China Is Making a Big Push Into Digitizing Healthcare

中国、医療のデジタル化に本腰

読みどころ

2021年8月15日
先週、S&P500指数は0.7%高の4468.00と取引を終了し、ダウ工業株30種平均は0.9%高の3万5515ドル38セントとなり、両指数とも史上最高値での引けだった。ナスダック総合株価指数は0.1%下落して1万4822.90、小型株のラッセル2000指数は1.1%安の2223.11で週末を迎えた。

1番「カバーストーリー」は「ボーイングを立て直すには」だ。航空機大手ボーイング<BA>の第2四半期決算は予想外の黒字となったが、決算発表後の説明会では、デーブ・カルフーン最高経営責任者(CEO)が、被害を最小限に抑える段階から、未来に向けて世界最大の航空宇宙企業を再建する段階にいつ移るかを話題にした。同社が新たな航空機の製造に踏み出せば株価の上値余地は大幅に拡大し、2022年半ばまでに直近の水準を35%超上回る325ドルとなり得るとアナリストは語る。カルフーンCEOが主導権を握り、視野を広く持てば、ボーイングは未来に向かう準備ができるだろう。

3番「推奨銘柄」では成長期待の大きい隠れた10銘柄を紹介している。グロース投資家は、かつてのアマゾン・ドット・コム<AMZN>のような、今後数年間、売り上げと利益の双方で2桁台の複利成長を実現できる企業(コンパウンダー)を探している。多くの投資家は、グーグルの親会社のアルファベット<GOOGL>などの超大型で有名なコンパウンダーを保有し続けることに満足しているが、この調査では、より小規模なコンパウンダー候補から、時価総額が100億ドル未満の銘柄を中心に10銘柄をリストアップした。

4番「インタビュー」は2009年以来、強気の姿勢を貫くヤルデニ・リサーチのエド・ヤルデニ氏だ。今回は生産性の向上がインフレに打ち勝つ楽観的な見通しがテーマだ。ヤルデニ氏は、膨大な流動性によってS&P500指数の予想PERが22倍前後で推移し、一方で2023年の利益が1株当たり230ドルになると予想している。そうなるとS&P500指数は5000だ。テクノロジーを提供する業界や多用する業界を推奨する一方、避けたい投資はビットコインと債券市場だ。

8番「自動車」は急成長中のオンライン中古車販売のカーバナ<CVNA>に関する記事だ。最新の物価統計によれば、米国の中古車価格は1年で42%も上昇した。同社の4~6月期の個人向け販売台数は前年比96%増となった。2017年の上場以来株価は急上昇している。CEOのアーニー・ガルシア3世は、投資家には同社の長期的な効率改善に注目してもらいたいと言う。また、同社の当面の課題は中古車販売のアマゾン・ドット・コム<AMZN>のイメージ構築と、中古車業界の悪評から距離を置くことだと言う。

9番「ETF」では排出権取引市場拡大の恩恵を受ける上場投資信託(ETF)を紹介している。気候変動対策として期待される「キャップ・アンド・トレード」では、企業が排出する二酸化炭素の量を制限し、それを超えた企業は排出量の少ない企業から排出権を購入しなくてはならない。時間の経過とともに、この制限量が低下して二酸化炭素排出権の供給が削減され、排出権価格の上昇が期待されている。

10番「経済スケジュール」のコラム欄は「中国、医療のデジタル化に本腰」だ。キャシー・ウッド氏が率いるアーク・インベストメント・マネジメントは、旗艦ファンドのアーク・イノベーションETF<ARKK>からほとんどの中国株を売却したが、電子商取引(EC)に比べ遅れている中国の医療デジタル化には大きな機会があるとみている。アークの予想では、中国におけるオンライン診療は2019年には全体の6%だったが、2025年までには全体の50%となる。市場規模は500億ドルとなる可能性がある。
【編集人】川田 重信
大和證券入社後1986年から米国株式を中心に外国株式の営業活動に従事。ペインウェバー(現UBS)証券を経て2000年にエグゼトラストを設立。神戸大学経営学部卒業 米国ロチェスター大学MBA。

BARRON’S創刊100周年記念Movie

ランキング

ranking
  1. September Was Bad for Investors. October Could Be Worse.
  2. Amazon and Other Growth Stocks Have Been Hammered. Get Ready to Buy.
  3. Junk-Bond Yields Top 8%. It Could Be a Good Time to Buy.
  4. Stocks are Sinking and Rates Are Rising. We’re Heading for Normal.
  5. Tumbling Markets Imperil Tech, the Dollar, and Private Equity
  6. The Fed Raises Rates by 0.75 Point, Flags Higher Peak Than Expected
  7. What’s Next for the Healthcare Industry, and How to Invest
  8. Will This Be Another ‘Lost Decade’ for the Stock Market?
  9. Will the Dow Go Under 30k?
  10. Don’t Hide When Markets Tank. Instead, Seek Out Opportunity.