2022年3月6日
カバーは今年で3回目となる本誌の「米国金融業界で最も影響力がある女性100人」だ。女性が経営陣に占める割合は過去最高の約4分の1に上るが、これは2016年を5％ポイント上回るという。そして取締役も増えている。ただしS&P500指数構成企業のうち、トップが女性である企業はわずか6％にすぎないので、まだまだこれからだ。毎年この企画を楽しみにしているがとにかく目覚ましい変貌だ。日本のすべての企業人必読の記事だ。経営者も女性も勇気と希望が湧いてくると思う。

2番「インタビュー」、3番「フィーチャー」、7番「投資戦略」は、今回のロシアによるウクライナ侵攻を受けたエネルギー関連の記事。2番では著名な石油専門家のダニエル・ヤーギン氏がプーチン大統領は大きな誤算を犯したと断ずる。そしてエネルギー資産を共有することで結束を固める「エネルギー安全保障」の復活を予言する。3番は天然ガスの高騰で期待できる７銘柄の紹介だ。7番は原油価格高騰の背景と過去の推移、そして将来予測に必要なファクターを解説している。しっかりと学び直す必要がありそうだ。

4番「インタビュー」と6番「経済政策」は今回の混乱と金融政策の関係を読み解く。4番に登場するのはカバー記事のリストに3年連続で選出されているグッケンハイム・インベストメンツの債券担当最高投資責任者だ。FRBが政策ミスを犯す危険性について強調している。6番はスタグフレーションの可能性や、その後の景気後退につながる場合の条件について分析している。

9番は低迷するハイテク株の中で強さが目立つクラウド銘柄について。10番のコラムではウクライナ侵攻と暗号資産の関係について触れている。