weekly magazine
WEEKLYマガジン 2022年4月24日号
ビッグマネー調査:今は慎重、だが長期的には強気
Bearish Now, Bullish Later: How Investors Are Sizing Up Stocks
資産運用マネジャーの投資判断
JPモルガン、株価下落は投資のチャンス
JPMorgan Has Lost Some of Its Swagger. That’s Good for Investors.
しばらくはダイモンCEOで安泰
強い逆風に直面するエヌビディア
Nvidia Could Be Big Tech’s Next Casualty. Evidence Is Piling Up.
グラフィックスカードのパンデミック特需が消滅、仮想通貨マイニング需要も後退へ
テスラ、イルミナ、モデルナなどグロース企業に依然強気
James Anderson on Tesla, Illumina, Moderna, and Other Companies
ベイリー・ギフォードのジェームズ・アンダーソン氏に聞く
今週の予定
Starlink Could Be the Key to a $100 Billion Valuation for SpaceX
スペースXの評価額1000億ドルの鍵となるのは、スターリンクかもしれない
読みどころ
2022年4月24日
1番カバーは株価不振にあえぐメタ<FB>だ。Barron’sは昨年4月にメタに強気の見解を特集した。それ以降も基本的には好意的なスタンスだと私は理解していた。しかし今回のカバー記事は同社の直面する課題の大きさを認め、株価は割安だとしながらも将来展望には厳しい見方だ。決算発表は27日。
2番は全米の機関投資家を対象にした「ビッグマネー調査」だ。Barron'sは毎年春と秋にアンケートを実施している。調査は4月中旬に締め切られ112人のマネーマネジャーから回答を得た。Barron'sの見出しに従えば「現状は慎重ながらいずれは強気」と総括できる。投資家の銘柄選好はバリュー銘柄が多く、対象地域も海外より米国国内重視との回答が多い。
3番は「アウトパフォームを狙える高配当6銘柄」だ。不透明な市場環境では安定配当、高配当銘柄が好まれる。記事では長期的に増配を続ける銘柄の指数に連動する上場投資信託(ETF)に加え、個別の6銘柄を紹介している。
4番は名経営者の誉れ高いジェームズ・ダイモン最高経営責任者(CEO)率いるJPモルガン・チェース<JPM>について。同社の株価は年初来で17%下落して過去12カ月では同業他社の大半に対してアンダーパフォームとなっている。さらに過去1年、3年および5年でS&P500指数に対してもアンダーパフォーム。
5番は、画像処理半導体メーカーのエヌビディア<NVDA>に強い逆風が吹くとの見立てだ。昨年の株価上昇率は125%で大手ハイテク企業の中で最高だったが、昨年11月をピークに大幅に下落している。さらなる逆風と読める記事だが、投資チャンスと背中合わせだ。
6番の「インタビュー」ではスコットランドの資産運用会社、ベイリー・ギフォードのジェームズ・アンダーソン氏が登場。約40年にわたって成長株投資を体現し、アマゾン・ドット・コム<AMZN>やテスラ<TSLA>など「時代の寵児(ちょうじ)」をいち早く発掘し途方もないリターンを実現した。Barron'sの年初の名物企画「ラウンドテーブル」のメンバーも務めたが4月末に退職する。希代の名ファンドマネジャーの推奨銘柄は記事で確認いただきたい。
7番「コラム」では、株式市場の下押し圧力となっている金融政策の見通しについて詳細な考察を加えている。
9番は先日の決算発表で株価が暴落した動画配信大手ネットフリックス<NFLX>だ。品のない言い方をすれば、この銘柄の「化けの皮が剝がれた」が著者の言い分だろうか。後半は動画配信で競合するディズニー<DIS>だ。
10番の前半は、スペースXの評価額は1000億ドル?との記事だ。上場が前提での話だが、とにかく夢がある。
1番カバーは株価不振にあえぐメタ<FB>だ。Barron’sは昨年4月にメタに強気の見解を特集した。それ以降も基本的には好意的なスタンスだと私は理解していた。しかし今回のカバー記事は同社の直面する課題の大きさを認め、株価は割安だとしながらも将来展望には厳しい見方だ。決算発表は27日。
2番は全米の機関投資家を対象にした「ビッグマネー調査」だ。Barron'sは毎年春と秋にアンケートを実施している。調査は4月中旬に締め切られ112人のマネーマネジャーから回答を得た。Barron'sの見出しに従えば「現状は慎重ながらいずれは強気」と総括できる。投資家の銘柄選好はバリュー銘柄が多く、対象地域も海外より米国国内重視との回答が多い。
3番は「アウトパフォームを狙える高配当6銘柄」だ。不透明な市場環境では安定配当、高配当銘柄が好まれる。記事では長期的に増配を続ける銘柄の指数に連動する上場投資信託(ETF)に加え、個別の6銘柄を紹介している。
4番は名経営者の誉れ高いジェームズ・ダイモン最高経営責任者(CEO)率いるJPモルガン・チェース<JPM>について。同社の株価は年初来で17%下落して過去12カ月では同業他社の大半に対してアンダーパフォームとなっている。さらに過去1年、3年および5年でS&P500指数に対してもアンダーパフォーム。
5番は、画像処理半導体メーカーのエヌビディア<NVDA>に強い逆風が吹くとの見立てだ。昨年の株価上昇率は125%で大手ハイテク企業の中で最高だったが、昨年11月をピークに大幅に下落している。さらなる逆風と読める記事だが、投資チャンスと背中合わせだ。
6番の「インタビュー」ではスコットランドの資産運用会社、ベイリー・ギフォードのジェームズ・アンダーソン氏が登場。約40年にわたって成長株投資を体現し、アマゾン・ドット・コム<AMZN>やテスラ<TSLA>など「時代の寵児(ちょうじ)」をいち早く発掘し途方もないリターンを実現した。Barron'sの年初の名物企画「ラウンドテーブル」のメンバーも務めたが4月末に退職する。希代の名ファンドマネジャーの推奨銘柄は記事で確認いただきたい。
7番「コラム」では、株式市場の下押し圧力となっている金融政策の見通しについて詳細な考察を加えている。
9番は先日の決算発表で株価が暴落した動画配信大手ネットフリックス<NFLX>だ。品のない言い方をすれば、この銘柄の「化けの皮が剝がれた」が著者の言い分だろうか。後半は動画配信で競合するディズニー<DIS>だ。
10番の前半は、スペースXの評価額は1000億ドル?との記事だ。上場が前提での話だが、とにかく夢がある。
- 【編集人】川田 重信
- 大和證券入社後1986年から米国株式を中心に外国株式の営業活動に従事。ペインウェバー(現UBS)証券を経て2000年にエグゼトラストを設立。神戸大学経営学部卒業 米国ロチェスター大学MBA。