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WEEKLYマガジン 2020年10月18日号

ビッグ・マネー調査:54%が米国株に強気

Investors Are Optimistic About Stocks

資産運用マネジャーへのアンケート結果

EVと特別買収目的会社:合併の死角

Electric Vehicles and SPACs: What Could Go Wrong?

強気の売上高と利益率予想が前提

メガバンクであるのは難しい

It’s Tough to Be a Big Bank These Days

厳しい環境下で事業モデルを模索

イーベイが原点回帰

EBay Goes Back to Basics

オークション事業に集中、成長軌道回復

巨大ハイテク企業に一段の成長余地

The Biggest Techs Can Get Bigger—and More Profitable.

殿堂入りアナリストが強みを分析

バイデン氏勝利に身構えるウォール街

Wall Street Prepares for a Biden Victory

民主党圧勝なら増税リスクに備えよ

不透明要因にも持ちこたえた株式相場

Inside the Stock Market’s Indecisive Week

決めかねる投資家も大量売却せず

待望のアイフォーン12、新たな起爆剤となるか

The iPhone 12 Is So Important, AT&T Will Be Giving It Away

5Gへの期待は肩透かしか

モルガン・スタンレー、イートン買収でファンド統廃合へ

Morgan Stanley and Eaton Vance Could Prune Funds

顧客への影響は?

今週の予定

An Analyst Plays Matchmaker With Chevron and Exxon

あるアナリスト、シェブロンとエクソンの合併提案

読みどころ

2020年10月18日
マーケット概況
先週の主要株価3指数は全てプラス。ダウ工業株30種平均が0.1%、ナスダック総合指数が0.8%、S&P500指数は0.2%の小幅上昇となった。週間ベースでナスダックは4週連続、ダウとS&P500は3週連続の上昇となった。景気刺激策をめぐる協議が停滞する中、小売売上高が前月比1.9%増加するなどの良好な経済指標が相場を支えたとみられる。

1「カバーストーリー」は恒例のビッグ・マネー調査だ。年に二回、全米各地の資産運用マネジャーから回答をもらい市場、経済、政治の動向を予想している。今回の調査を要約すれば、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)は依然として収まっておらず、今後の景気は非常に不安だ。そして大統領選挙を控え、投資家は先を見通すのに苦労しているところだ。

さて、この記事はBarron’sの名物企画の一つだ。プロのファンドマネジャー百数十人が回答するが、この手のアンケートはどうしても自社や自分の運用するファンドとの整合性を意識することになるので、結果的には優等生的な当たり障りのない答えになりがちだ。

2番「フィーチャー」は、話題の電気自動車とSPAC(特別買収目的会社)についてだ。2020年の株式市場で、電気自動車とSPACほど過熱している分野はない。注目の2社、ニコラ<NKLA>とハイリオン・ホールディングス<HYLN>がSPACを通じて株式を公開して一時株価が急騰したが、近い将来、少なくともさらに6件の電気自動車とSPACの合併が予定されている。記事では既に上場した2社を含めた8社の電気自動車会社および電気自動車関連企業の見通し、バリュエーションを比較している。

4番「ハイテク」ではイーベイ<EBAY>を取り上げている。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)によりアマゾン<AMZN>、ショッピファイ<SHOP>など電子商取引銘柄に注目が集まるが、その中でイーベイは取り残されており、見直すべき時だとしている。株価は年初来で55%上昇しているが、株価収益率(PER)は同社の15倍に対してアマゾンが81倍、ショッピファイは473倍だ。

5番「インタビュー」は、ウォール街のベテランアナリスト、ウルフ・リサーチのスティーブ・ミルノビッチ氏へのインタビューだ。インスティテューショナル・インベスター誌による全米リサーチ・チーム調査で殿堂入りしているテクノロジー業界担当のアナリストで、現在のハイテク相場について語っている。この人はITバブル期にモルガン・スタンレーに在籍していた著名アナリストだ。今回の記事で私が注目したのは「何が成長の限界になり得るか?」、「プラットフォーム企業が分割化されるとの懸念はないか?」、「米中関係とハイテク企業」あたりだ。詳しくは記事で確認いただきたい。

8番「ハイテク」では、先日発表されたiPhone(アイフォーン)12が、アップル<AAPL>に与える影響を考察している。アイフォーン12は、次世代通信規格5Gに対応した初のアップル製品であり、同社にとって期待も大きいが、現状では5Gへの期待は肩透かしになる可能性が高いという。

9番「ファンド」では、運用資産額が6650億ドルにおよぶ資産運用部門を擁するモルガン・スタンレー<MS>が運用資産5070億ドルのイートン・バンス<EV>を買収することに合意したとの10月8日の報道は、おそらくファンドの統合や廃止を促すであろうと予想している。このことは、ファンドへの投資家にとって悩みの種となる可能性があると指摘。

10番「経済スケジュール」のコラム欄はエネルギー業界を取り上げている。数週間前、大手エネルギー会社シェブロン<CVX>の時価総額は1420億ドルとなり、一時的に石油大手エクソンモービル<XOM>の1416億ドルを上回った。2020年初めにエクソンの時価総額が3000億ドル近くあったことを考えると驚くべきことだが、あるアナリストが唱える両社の合併について触れている。
【編集人】川田 重信
大和證券入社後1986年から米国株式を中心に外国株式の営業活動に従事。ペインウェバー(現UBS)証券を経て2000年にエグゼトラストを設立。神戸大学経営学部卒業 米国ロチェスター大学MBA。

2020年10月18日の読みどころ

2020年10月11号の読みどころ

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